１１ 不機嫌 ページ12
＿翌日＿
泉は昨日の放課後の一件でイライラしていた。
真とAの近さ。それが気にくわなかった。
「泉ちん、今日は一段と不機嫌だな？」
放課後、部活に顔を出している仁兎なずなにそう言われた。
「はぁ〜？あんたに俺の機嫌なんて、わかるわけぇ？」
「わかるよー。だって、泉ちんにしてはラリーが雑すぎるからね〜」
そんなことを言われ、余計に腹の立った泉は今度は強めにボールを返す。
「うにゃ！？痛いらろ！？そんにゃ、ちゅよくしなくれも…！！」
「なずにゃん、チョ〜うざぁい！！」
「う〜…なんかあったなら、話聞くぞ？」
「はっ、誰があんたなんかに」
「もしかして、Aの事か？」
「違うよ。あいつが俺のゆうくんに手ぇ出すから」
「…泉ちんがそんなだからまこちんが部活来ないんだぞ〜？」
そんな独り言も耳ざとく聞き、泉はぶつぶつ文句を言い始めた。なずなはそんな事全く気にしないが。
「でもさぁ、それ」
再び口を開くなずな。
泉は鬱陶しそうに「なぁに〜？」と聞く。
「まこちんに手を出したからって、相手がまこちんじゃなかったら怒らないわけ？」
なずなにそんな事を言われ、ふと思考が止まった。
昨日はたまたま相手が真だっただけ。
もし、あれが他の人だったら…？
テニスコートに、ボールを弾く音は既に聞こえなくなっていた。
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水猫桜(プロフ) - ほたるさん» コメントありがとうございます！瀬名さんのツンデレ具合を上手く表現出来るよう頑張ったので、可愛いと言っていただけてとても嬉しいです！初のあんスタ作品ですが、楽しんでいただけたなら幸いです(*^^*) (2017年8月25日 17時) (
レス) id: 1dfbcfc948 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 瀬名さん！！！可愛すぎかよ！！！完結おめでとうございます！！！ (2017年8月25日 16時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水猫桜 | 作成日時：2016年9月19日 13時
