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『あの、うぉるさん』
ウォ「んー?なに?」
『自分からしといて何なんだけど、そろそろ離してもらってもいいですか?』
さすがにやっぱりあついよ
はいはいって珍しく聞き分けよく体を離すウォルくん
ウォ「今日のメインは祭りだからね」
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ウォ「、まだ食べるの?」
『うん。それにウォルくんだってまだ食べてるじゃん』
片手にわたがし、片手にりんご飴
わたがしは要求通りウォルくんに買ってもらったもの
ウォ「ねー、もう手は繋いでくれないの?」
さっきまでの私の言葉にもう大丈夫だと思ったのか、ここぞとばかりにせがんでくる
いや、嬉しいけどいまは無理なんだ。両手塞がってるから
屋台を楽しんでいたのも束の間、やっぱり人酔いして気持ち悪くなってきたけどうん、まだ平気かな
ウォ「…はな、あと食べたいものは?」
『んー、もう色々食べたから特には思いつかないかなあ』
ウォ「わかった。じゃあいくよ」
りんご飴を奪い取られてそのまま片手を取られて歩く
あぁ…私のりんご飴……
無言で歩くウォルくんの只ならぬ空気に私も無言になってしまう
風通しのいい階段に座らされ少し待っててと言われて戻ってきたウォルくんに無言でお茶を渡される
ん?私に? 何でウォルくん怒ってるの?
ウォ「…あのさぁ」
ウォ「何で体調悪いのに無理してんの?何で言わないの!」
あ、バレてたんだ
ここまで連れてこられたのもウォルくんが心配してだと気付く
『ごめん、でも今日はウォルくんに楽しんでほしくて!いつも私のお願いばっか聞いてもらって我慢させてると思ったから…』
ウォ「俺ははなといられるだけで楽しいし、お願い聞くのだって自分がやりたいからやってるんだよ? 無理するなよ、一番大事なのははなだから」
ね?って笑いかけて、そのまま私の隣に腰を下ろした
ウォ「あの中戻るのヤダし、花火終わるまでここにいよっか」
お、あと10分だ〜〜なんて嬉しそうにしているウォルくんの横顔をみて、本当にウォルくんが彼氏でよかったなって改めて思う
ウォ「ん?どした?」
『いやあ、ウォルくんの事好きだなあって思って。いつもありがとう』
ウォ「っ(それ反則…) 俺、も』
そのままどちらからともなく手を繋いだ
たまにはこれくらい甘い日があっても、いいですよね?
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あやの(プロフ) - 最後まで読ませて頂きました……!!!!!なんかもうこの作品読んでウォルピスさんもっと好きになりました笑 (2021年1月19日 22時) (レス) id: f37d64b2a5 (このIDを非表示/違反報告)
らー(プロフ) - 作品読ませていただきました!!続編をだしてほしいくらいとても良い話でした!! (2020年10月14日 6時) (レス) id: 3385fa8295 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - 作品、最後まで読ませていただきました!ウォルくん...やばすぎませんか。最後のプロポーズなんてめっちゃ感動しました...とっても面白かったです (2018年9月8日 17時) (レス) id: 490eb594ac (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 作品最後までよみました!素敵な作品をありがとうございます!!! (2017年8月26日 13時) (レス) id: 70c9c5a88a (このIDを非表示/違反報告)
ガルボ(プロフ) - 零さん» いつもコメントありがとうございます(^^) 読みやすいって言われるのすごく嬉しいです〜! よければこちらもお付き合いください(*´ω`*) (2017年8月3日 1時) (レス) id: 490bebaed7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニナ | 作成日時:2017年7月23日 1時