【ウォルピスカーター】彼との日常【歌い手】

6-7 ページ25

『ちょ、ちょ、ちょいまち！』





ウォ「ほわっ！？」





私が急に立ち止まるから、手が繋がれている状態のウォルくんはふらっとよろける





ウォ「いきなり止まるなよ、びっくりするじゃん」





『や、流石に外でこれはまずいかなって思って…』





これ、と繋いでいる手をみせる





『ただでさえ言われてるのに、余計周りに勘違いされるよ』





ウォ「…勘違い？」





ウォ「何を、勘違いされるの？」





『何って…ほら、その』




自分の口から言うのは気がひける、何って恥ずかしい





『うん、察せよ』





ウォ「まあ分かってるけど」





分かってるのかよ！！！





『だからほら、手、離してよ』





私としては少し名残惜しいけど、なんて





そんなことは絶対に言わない、いや言えないけども





手を離そうとした私にウォルくんはすこし鋭い目付きになる






この目は、どうにも少し苦手だ






全てを見透かされている気分になる






ウォ「嫌なの？」






「え？」





ウォ「はなは俺との事、勘違いされるの嫌だ？」






思ってもいない、唐突な質問だった

6-8→←6-6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す