保健室には天使がいる【REBORN】 (ページ8)

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7話ページ8

Aside

手術の日から数日間は学校に来るのが精一杯で保健室に寄る余裕は無かったが1週間も経てば流石に回復して久しぶりに保健室のドアをくぐった

シャマル先生は相変わらず椅子に座って暇そうにしている

「シャマル先生、リボーンくんって知ってますよね」

「会ったのか」

「会っていきなり手術室に連れてかれましたよ」

「どうだった？」

「怖かったですよ、でも上手く行きました」

「だろうな～」

シャマル先生は立ち上がり私の座る長椅子に座ってきた

「で、どうした？」

「ボンゴレファミリーの専属ドクターになりました」

「ほー、ボンゴレなら安心だな」

シャマル先生はひゅうっと口笛を吹くと、いきなり真剣なそうな顔をしてため息をついた

「Aちゃんに言わなきゃならねーことがある」

「シャマル先生………？」

「俺は本当は保健室の先生じゃ無いんだ」

「………はい」

「俺の本職は殺し屋だ」

「殺し……………」

体が震える

どうせ闇医者くらいだと思ってた

「悪かったな、ずっと隠してて」

「どうして」

「え？」

「どうして学校に………？」

殺し屋なんかが学校の先生をする訳無い

シャマル先生はう～んと言って頭を掻いた

「まぁ、バイトだよおかげでAちゃんに出会えたし来て良かったと思ってるさ」

「じゃあ、シャマル先生…そのうちいなくなっちゃうんですか……？」

「まぁそうだな、当分は並盛にいるけど………な～にAちゃん、寂しくなっちゃった？」

「そうですね………」

「Aちゃんさえ良ければ俺と一緒に来てもいいのよ？」

「考えておきます」

「Aちゃんに決心ついたら俺の奥義教えちゃうからさ」

シャマル先生はウインクをしてチュッと口を鳴らすとまた席に戻って行った

ああ、私とんでもない世界に入っちゃったんだな