保健室には天使がいる【REBORN】 (ページ5)

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4話ページ5

Aside

授業も終わり保健室に行こうとした時だった

「お前が小夜Aか？」

子供の声のようなものが聞こえた

キョロキョロと辺りを見回すと窓のところにスーツを着た奇妙な子供が立っていたのだ

「私を呼んだのはあなた？」

「そーだぞ、オレはリボーンツナの家庭教師だ」

「ツナって沢田くんの事？沢田くんなら教室に居たよ」

「オレが今用があるのはツナじゃなくてAだ」

そう言うとリボーンと名乗った赤ん坊は私の前に立った

「ちょっとオペしてみろ」

「オペ？難しい言葉知ってるね、リボーンくんがお医者さんで私が看護師さんの役？」

「お前が医者だぞ、シャマルには言ってあるから今日はこのままオペしに行くぞ」

「シャマル先生と知り合いなんだね」

子供の頼みだし1日くらいお医者さんごっこに付き合ってあげてもいいかな

とか思っていた時が懐かしい

私はリボーンくんに連れられて廃墟みたいな病院に来ている

そして病院に着くや否や知らない大人に患者の容態を説明され手術衣に着替えさせられ消毒され、オペ室へと放り込まれてしまったのだ

「そこにいるのはエリートの医者達だ、何かあったらそいつらが対応してくれるから安心しろ」

「私無免許なんだけど」

「安心しろ全員無免許の闇医者だ」

「怖いよ！！」

リボーンくんは手術室の外でこちらをじっと見ている
どう考えてもただの子供じゃない事は確かだ

それよりも私は今この目の前にいる患者に手術を行わなければならない
おそらく腫瘍を取り除けばいいはず……

「……メス」

怖い、どうしよう、だって私無免許だし………

でも……

やらなきゃ、大丈夫、何かあったら周りの人がどうにかしてくれるから

意を決して私は患者にメスを入れた

開いたところを縫合してやっと手術が終わった

手術室を出ると力が抜けその場にペタリと座り込んでしまった

「よくやった、完璧だったぞ」

「………キツい……………」

「家まで送るぞ、今日はゆっくり休め」

疲れた……意識が朦朧としてくる……………

そこからの記憶は一切ない

気がつくと家のベッドの上に寝かされていた