保健室には天使がいる【REBORN】 (ページ12)

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11話ページ12

Aside

「ん、んん」

気がつくと私はどこかに転がされていた

視界は塞がれていてよく分からないが何か柔らかい物の上、ギシギシ嫌な音はするしなんだか埃臭い

「おはようございます、小夜A」

聞き覚えのある声だ、誰かは分からないけど聞いた事がある

彼は私の顎を持ち上げると目隠しをずらした

「ん…」

さっきの彼だ

「そんなに震えないでください、傷つきます」

彼はやけに優しい手つきで私を抱き起こした

優しくしたり酷いことしたりしてこの人は一体何がしたいのだろう

「小夜A、君は非常に役に立つ、僕に協力してくれますね？」

この人は私を知っている？

どうして私を協力させようとする？何でわざわざ攫った？

「そうでした、それを付けたままでは喋れませんね」

彼はベリっと私の口を塞いでいたガムテープを剥がした

｢私はあなたに協力できない……だって私にはもう助けるべき人達がいるから｣

｢残念です｣

彼は私を床に叩きつけた

｢まぁいいでしょう、沢田綱吉を乗っ取ってしまえば君は僕に従う他ない｣

｢沢田くん……！？｣

｢事が終わるまで君にはここでじっとしていてもらいますよ｣

彼はまた私に目隠しやガムテープをつけるとさっきと同じソファらしきものに寝かせた