無機質なディスプレイー藍side− ページ35
「美風君、お疲れ様。またよろしくね。」とスタッフから声がかかる。
藍：はい、ありがとうございました。
これで今日の撮影は終了。
ボクはスタッフに笑顔で対応しながら、スタジオを後にした。
扉が閉まる音が響いた廊下で、携帯を確認する。
藍：……。
朝に飛び出して行ったまま、彼女からの連絡は一切ない。
まぁ、あんなことがあったのだから、連絡してくることはないと分かってはいるけれど…。
ならば何故、ボクは今、無機質なディスプレイにうつる「新着メール」という文字を見つめているのだろうか。
もちろん、その下にあるのは「ありません」という文字だけ。
予想通りのはずなのに、この五文字に絶望にも似た感情を与えられている。
…わからない。自分のことはさらにわからない。
翔：藍ーーー！！
藍：…ショウ、どうしたの。
廊下の奥から翔の声が聞こえたと思えば、急に駆け寄ってきた。
翔：お疲れっ！！今日の仕事はこれで終わりなのか？
藍：うん、終了。
「そっかー」と翔は言うと、なぜか真面目な顔で話しだした。
翔：…あのさ、アイツなら…Aなら、藍のこと受け入れてくれると思う。
藍：……は？何それ…
翔はボクの言葉をさえぎるように言葉を続けた。
翔：アイツ、風邪ひいて寮で寝てる。カギはみつかった。それで、Aの部屋のドアポストに入 れてある。
それだけ言うと、翔はボクに背中を向けた。
藍：…ボクに何が言いたいの？
翔：…お前が行かないなら俺が行くけど……。
翔はそのまま背を向けて行ってしまった。
ボクはどんどん小さくなっていく翔の背中に向かって呟いた。
藍：なんなの…後輩のくせに……
きっと翔には聞こえてないと思うけど。
………でも、
藍：……ありがとう。
ボクは居ても立っても居られなかった。
すぐに駆け出した。
君のもとに。
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美風藍 - とても「キュンキュン」しました（≧∇≦）続きが楽しみで (2015年2月10日 0時) (
レス) id: d1981d3c2a (このIDを非表示/違反報告)
佐久間照美♯佐久美(プロフ) - モカさん» お待たせーしましたーほーしを夜空へー((ごめんなさい。ふざけました。本当にお待たせしました！！ (2014年7月28日 10時) (レス) id: 0858bc9946 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - あの…続き……待ってます、ね？(^^;) (2014年7月10日 23時) (レス) id: 12df83e083 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間照美♯佐久美(プロフ) - モカさん» そうですね（笑）翔ちゃんだとシリアスが…壊れますね（笑）でも、それが翔ちゃんです！！頑張りますっ（＾＾）！！ (2014年6月22日 20時) (レス) id: 0858bc9946 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 翔ちゃんの反応wwアイドルというより、バライティですよね！カワイイすぎるよぉ(^q^)ｵｩﾌ更新頑張ってください！！ (2014年6月22日 6時) (レス) id: ba09b8b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐久間照美♯佐久美 | 作成日時：2013年12月26日 11時
