興味はある ー藍side− ページ4
ボクは今、次の仕事のために楽屋で待機しているところだ。
椅子に座って撮影の段取りを確認している。
嶺二:アイアーイ!
突然、ボクの座っている椅子の後方から騒がしい声がかかる。
藍:レイジ、五月蠅い。黙ってくれる?
嶺二:アイアイひどい!!僕、声かけただけじゃん!!
藍:で?なにか用?今、段取りを確認してたんだけど。
嶺二:相変わらず冷たいなぁ…嶺ちゃんショボンだよ。
別に冷たくないと思う。これが普通だし。
藍:だからなんなの?なんの用?
ボクが再びたずねると嶺二が言った。
嶺二:いや、後輩ちゃんは誰をパートナーに選ぶのかなって。
後輩ちゃん…ああ、さっきの名瀬Aって子か。
ボクは興味がない、そうこたえようと思ったけど、よく考えてみたらなんとなくだけど興味はある。そう思えて短く返答しておいた。
藍:さぁ…ね。
嶺二:なんかさ、事務所に女の子の作曲家が入ってくるなんて久しぶりだし、誰とパートナーを組むのか、気になるよね。
確かに嶺二のいう通り、うちの事務所は男性の作曲家の方が多い。
ボクもそういう意味で興味があるように思えたのかもしれない。
でもボク自身、一応作曲はできるから作曲家とパートナーを組む必要性はあまり感じていない。
だからあの子が誰とパートナーを組もうが別にいいはず…。
そう思っているはずなのに何故だか気になってしまい、嶺二にきいてみた。
藍:レイジはさ…Aとパートナーを組みたいの?
嶺二:まあ、そりゃあね!可愛い後輩ちゃんだったからね☆
嶺二がこんな風に少しふざけた発言をすることはよくあるから普段は気にしていなかったけれど、今日はおかしい。なんだか不愉快な気分になった。
なんとなくこの話をこれ以上したくなくてボクは椅子から立ち上がった。
藍:そう…まあ、別にいいけど。ボクは先にスタジオに行ってるから。
それだけ言って部屋を出た。
嶺二:ええ?!ちょっと待って待って!僕も行くからさ!!
後ろから嶺二の慌てる声が聞こえるけどボクは気にせずにそのままスタジオに向かった。
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美風藍 - とても「キュンキュン」しました(≧∇≦)続きが楽しみで (2015年2月10日 0時) (レス) id: d1981d3c2a (このIDを非表示/違反報告)
佐久間照美♯佐久美(プロフ) - モカさん» お待たせーしましたーほーしを夜空へー((ごめんなさい。ふざけました。本当にお待たせしました!! (2014年7月28日 10時) (レス) id: 0858bc9946 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - あの…続き……待ってます、ね?(^^;) (2014年7月10日 23時) (レス) id: 12df83e083 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間照美♯佐久美(プロフ) - モカさん» そうですね(笑)翔ちゃんだとシリアスが…壊れますね(笑)でも、それが翔ちゃんです!!頑張りますっ(^^)!! (2014年6月22日 20時) (レス) id: 0858bc9946 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 翔ちゃんの反応wwアイドルというより、バライティですよね!カワイイすぎるよぉ(^q^)オゥフ更新頑張ってください!! (2014年6月22日 6時) (レス) id: ba09b8b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐久間照美♯佐久美 | 作成日時:2013年12月26日 11時