蝶柄の着物が似合う君 8 【坂田銀時】

大大大大大前提の話 ページ8

Aside









｢あーもーうぜぇ！！もうこんな面倒な女
知らねえよ！！！｣













分かってる､あれが本音じゃなかった事くらい｡









イラついてた勢いで言ったことぐらい








分かってるよ｡















でも､どうしてもあの時と重なってしまって｡













あぁ､また捨てられるのか､と









今回のは完全に私が悪い､勝手に決まり取り付け

て銀ちゃんの大好物奪って




一種の嫌がらせだよこれ｡








せめていちご牛乳1日1杯ぐらい許しても

よかっただろうに









後悔が今になって押し寄せてくる









銀ちゃんが怒鳴った時素直に謝っていれば

よかったものを銀ちゃんをぼろくそ言って

逃げた始末だ









嫌われたに決まっている









そうなればもう "終わり" なんだろう







なら屯所にでも住むか､なんて無理矢理ポジ

ティブ思考にして屯所の門をくぐった










｢おはよ総悟くん｣


総｢...なんか元気なくね？｣






あれ､そんな顔に出てるか












｢銀ちゃんと喧嘩しちゃって...ちょいやばい｡｣


総｢まじですかｨ...まあんなの話し合わねぇと
分かりやせん｣


｢...そうだね､うんありがとう｣









そうだねなんて言ったけど今の私に話し合う

なんて勇気はない








とりあえず土方さんの部屋へ












｢土方さん､しつぅわっ｣






襖を開けようとした途端､急に開いて中から腕が

伸びてきて部屋の中へ引きずり込まれた









突然の事に目を瞑っていた為ゆっくり目を開け

ると目の前には私を見下ろす土方さん






｢え､ちょ ｢マヨ｣...は？｣


土｢マヨ寄こせ｣








じりじりと迫られ後退りすると後ろに壁の感触







｢ひ､土方さん...？｣








どん､と強い音が顔の真横で鳴った




視界には土方さんの腕がこちらに伸びている









...え､壁ドンだよねこれ､...え？











｢早くマヨ出せ｣



私が戸惑ってるのもお構い無しにめちゃめちゃ

低い声でマヨを連呼する土方さん







そんな土方さんの目はいつもと違って



強いて言うなら"獣の目"









つまり､マヨに飢えた狼なのだ






いやなんかだせえな(殴












｢い､今持ってませんよ...？｣







そう言うとぐっと顔を近づけてきた



























一応言っておこう､大大大前提に私は

面食いであると｡

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