十六夜の巫女 ２

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少し俯いた京子さんの手を引いて速足で歩いていると

｢鞄？｣

｢あれ？
お兄ちゃんのだ｣

京子さんが抱えようとした鞄を奪い取った

｢えっ、Aちゃん!?｣

｢軽いですから、それより京子さんのお兄さんを探しましょう｣

｢う、うん///｣

取り合えず校内に入りましたけど…

｢お兄ちゃーん｣

えっと
私名前まだ呼んではいけませんよね…

｢どうした
キョーコ!?｣

｢あちらの様ですね｣

私は少しずつ漫画の内容を思い出しながら京子さんと声のした方に歩いて行った

向かった先には原作どうりに京子さんのお兄さん笹川了平さんと
沢田さんがいた

｢十六夜さん!?と京子さん!!｣

｢もー
カバン道におっことしてたよ！｣
｢スマン｣

｢どうぞ｣

笹川さんに鞄を渡した

｢お前は…｣

｢初めまして、十六夜Aと申します｣

｢Aちゃんは私のお友達なんだよ｣ﾆｺ

｢そうか、オレはボクシング部主将笹川了平だ!!
座右の銘は"極限"!!｣

｢もー、お兄ちゃん！｣

京子さんは少し頬を膨らましたが困った様に笑って

｢ごめんね、お兄ちゃんいつもこうなの…｣

｢明るい方ですね｣

私と京子さんが話している間にも笹川さんは沢田さんをボクシング部に勧誘している

｢放課後にジムで待つ!!｣

｢でも、びっくり
あんなうれしそうなお兄ちゃん久しぶりに見たもん｣

京子さんは本当に嬉しそうに笑っている
もう少し眺めたい気分になりましたが
始業式の時間が迫っていた

｢京子さん、沢田さん
始業式が始まってしまいますよ！｣

｢急がないと雲雀さんに咬み殺される!!｣

3人は教室に急いだ

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