私の方が可愛いはず。【あんスタ】

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その44 帰るはずページ1

ぼーっとしながら授業を受けた

たまに赤城ちゃんまだ泣いてんのかな、とかどうでもいいことも考えて

気を使ってくれたのか分からないけど、誰も私に赤城ちゃんの話をしなかった

なんで、私だけ悪いみたいになってんの

力任せに文字を書いたらシャーペンの芯が隣の席に飛んでいった

「……は？」

『ごめんて』

キレ気味の彼に謝りつつシャーペンを握り直す

しかし、暖かい日差しにうとうとしてしまう

このまま寝てしまおう、と思った瞬間、みんなの笑い声とチョークが私に直撃する

はっとして先生を見ると大層ご立腹の様子だった

今日はいろんな人に怒られる

なんだかダメな日かもしれない

『……は"ぁ"～～』

「お前まじうるさい、先生見てるって」

＿＿＿＿

ホームルーム終了のチャイムが鳴る

やっと終わった～～～～～

今日はめっちゃ早く帰ろう

やりたいことだけやって寝よう、そうしよう

「……ちょ、ちょっと！Aさん！？」

『……あれ、どした？』

「貴方、まさか忘れてるんですか？今日はKnightsのプロデュースをするんですよ！！」

『そんなこともあったね』

Knightsって朔間先輩いたなぁ

くそほど気まずいじゃん行きたくねぇ

「なんで他人事なんですか！！早く行きますよ！」

『え～、朔間先輩こわいからやだよぉ～、しょんしょん』

「……なんですかその語尾」

『……めっちゃドン引きじゃん、泣いた』

「……といいつつ帰ろうとしないで！それに、プロデュースに私情を持ち込むべきではありませんよ、仕事は成し遂げてください！」

『……今の正論パンチで骨折した、帰るね』

「…～～～ッ！もう！行きますよ！！」

怒りで顔を真っ赤にした司くんが私の腕を無理やりに掴んだ

力加減が全くできていない司くん

腕折れます。

＿＿＿

何度も言いますが隣の席はモブ君です
私のイメージでは色素の薄い茶髪のイケメンです
メインキャラには及ばなくとも学校ではかなりモテてそうなイケメンくんです
多分彼は授業中に空とか眺めるタイプだと思います