33.馴れ初め篇�� ページ34
Aside
遡ること4年前ー
まだ私たちが武州で暮らしていた頃の話である。私は家を火事でなくしてから、総悟と、ミツ姉の３人で暮らしていた。
私は総悟と暮らし始めてからいつの間にか、総悟に思いを寄せていた。所詮、片想いというやつである。一緒に暮らしていることもあって、なかなか思いを告げることができず、自分の感情が漏れないように隠すことで必死だったのを今でも覚えている。
ある日の朝、いつもより早く目覚めてしまった私は、総悟をおいて先に道場に行った。
道場につくとお兄ちゃんと近藤さんが何やら話をしていてなんとなく隠れて話を聞いてしまった。
近藤「なぁトシ、総悟もうAちゃんにあの話したかなぁ」
土方「知ったこっちゃねーが、あの様子だとたぶんしてねーな。」
話題はなんと私のことだった。あの話とは一体何のことだろうか。総悟からは何も聞いていない。ただここ最近総悟の元気があまりないというか、なにか考え事をしていることが多いような気がしていた。
近藤「それにしても意外だったよなぁ。江戸に上京するっつーのに、A置いてくって、アイツなら喜んで連れて行きそうなのに...」
今何て言った？上京？置いてく？思ってもいなかった言葉の連続で、思わず持っていた竹刀を落としてしまった。
バンッー
道場内に竹刀を落とした音が響き渡るー
土方「何だ？！」
二人にバレてしまった。
近藤「？！えっ、Aちゃんいつから？！」
慌てる二人と驚きで固まっている私。そんななか総悟がやって来た。
総悟「おはようごぜぇやす。ってどうしたんですかィ？朝っぱらから。」
いろいろな感情が混ざるなか私はやっとの思いで声を出した。
A「ーっ..そ、総悟なんて大嫌い！」
私は竹刀を拾って道場から逃げだした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 588人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千穂(プロフ) - ゆきさん» 感想ありがとうございます！応援して貰えると凄く励みになります。これからも更新頑張ります！ (2020年2月28日 14時) (
レス) id: d8b565e962 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼しますっ！ いやぁ、この小説おもしろいですね。 つい、はまってしまいました(笑) いつも更新楽しみにしてます！ 頑張ってください！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: ecf57c3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千穂 | 作成日時：2020年1月18日 16時
