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聞こえるか聞こえないかの声で呟く私に、
その声が聞こえたのかハッと顔を上げ歪めた清光。
不安そうなその顔に、精一杯の笑顔を見せる。
『 私は大丈夫だよ 』
その人が誰かは分からないから雪希と確定したわけではないし、
私がここにいるのも知るはずがない。
第一今更私に会いに来る理由もないのだ。
' きっと違う人だよ。 '
そう言い聞かせるしかない。
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また ____ 何かを失うかもしれない
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一瞬その言葉が頭に過ぎる。
清光の頭を撫でている手が震える。
それに気付いた清光は私の腕を掴んで手を握ると、"大丈夫だから。"と握る手を強めた。
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半分開いている襖から空を見上げる。
________ 今日は久しぶりの雨だ。
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・`) (2017年6月7日 17時) (レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください!応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです!続きが楽しみで仕方がありません!!更新がんばって下さい! (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました! (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(;_;)ありがとうございます。頑張ります!!(;_;) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙季 | 作成日時:2016年3月21日 1時