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まさか三日月から月見の誘いだなんて思ってもいなかった。
ここに来てから三日月は口を開かないでじっと見ているだけだったし..
視界の中で三日月を捉える度に、びくっと反応してしまう自分がいる。
前の本丸での三日月とつい重ねてしまうのだ。
..
桶でお湯をすくい、体にかけると湯加減がとても気持ちが良い。
前の本丸であの事件が起こった後、何度か入浴したが
風呂は汚れていて、それは雪希と刀剣達の＿＿＿＿と考えたら入る気もしなくて、暫く入っていなかったのだ。
湯浴みで汚れた体を丁寧に洗い流す。
湯に浸かると今までの疲れがどっと乗っかってきて、体が重い。
さっき切った指もお湯にしみて痛む。
顎までお湯に浸かり、目を瞑ったその時＿＿
「 だーかーら、俺は1人でゆっくり入りたいんだ！ 」
「 ほらほらそんな事言わずに、背中流してあげるから早く＿＿＿
座って・・・よ 」
「 はあ？そういうことじゃねえ＿＿＿
って・・・ 」
ガラッと更衣室からの扉が開くと、
腰にタオルを巻いて固まっている兼定と国広。
ちなみに私は頭が真っ白になって同じように固まっている..
国広「 あ、ごめんなさい、今出ていきますね・・！ 」
兼定「 人気ねえから誰も居ないと思ったぜ・・ 」
いやいや、更衣室に服あったでしょ、見てないのか君たちは・・・
と心の中でつっこむ。
それより自分の印だらけの体を見られたことが1番のショックだ。
ほとんどが消えかかっているものの、
新しい首から肩にかけての何ヶ所かは赤黒く痛々しい痕がはっきり残っている。
肩まで浸かっているから見えていなかったのか、
大して気にしない様子で足早に出て行こうとする2人に咄嗟に声をかけた。
『あ、あの・・！もう上がろうと思っていたんで、どうぞ、ごゆっくりしてください！』
という言葉を残して小走りで浴室を後にした。
幸いにも湯けむりがすごくて何も見えていなかったようだ。
..
国広「 会ったときから気になってたけどやっぱあの痕って.. 」
兼定「 ・・ ああ、そうだろうな。
国広、俺は先に入るぜ。 」
国広「 あっ、待ってよ兼さん・・！ 」
..
荷物を最低限しか持ってこなかったため、
ドライヤーが無い私は濡れた髪をタオルで乾かしながら部屋の前の縁側に座る。
＿＿＿＿今日は月が綺麗だ
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僕はナイスな椅子っすー - 楽しみに待ってます…(・ω・｀) (2017年6月7日 17時) (
レス) id: 6091177637 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ - 続きが気になって仕方ないので更新頑張ってください！応援してます>< (2016年5月26日 22時) (レス) id: 8b2be2477c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん(プロフ) - すっごく面白いです！続きが楽しみで仕方がありません！！更新がんばって下さい！ (2016年4月28日 11時) (レス) id: 6aa5d30bb1 (このIDを非表示/違反報告)
白炎龍 - とても面白かったです。読んでて心臓がドキドキしました！ (2016年4月9日 0時) (レス) id: b9af3288cc (このIDを非表示/違反報告)
沙季(プロフ) - 零崎 悠樹さん» そう言って頂けて嬉しいです(；＿；)ありがとうございます。頑張ります！！(；＿；) (2016年4月4日 18時) (レス) id: 11222f55be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙季 | 作成日時：2016年3月21日 1時
