第381話 ページ11
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簓side
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簓「…！！」
その後に起こった話は多分色々あるんやけど、まずは俺の話からしてみる事に決める
俺は夢を見ていたような、あるいは感覚が宙に浮いていたような心地から突然明けて、自分が今しっかり自分という存在を定義できる状態でいる感覚を芽生えさせる
この時間に白昼夢や言うんは変な感じはするんねんけど、今までの時間はそんな気持ちのする不可思議な時間やった事は否めない
簓「…？Aちゃんは…？」
ふと記憶自体は残っているから自分が抱えた妹がこの場にいないのに気付く
だけどここが日本で、俺が猫に会うて自分から世界を超えた地点がこの場である事は覚えているから、何となくでここに妹がおらんのも変な話やないかって自覚ができる
きっと妹は自分の肉体に戻って、最後見た時と同じように病院で寝こけとるんやろって何となくで想像がつけられる気がして
簓「…まぁホンマにそうなんかは後で確かめればええわな
にしても…変な感覚のする世界やったわ、ワンダーランドって何でもアリなんやな」
そない言うて、ふと自分がナオちゃんにもろた石を失っている事に気付く
簓「…ホンマに俺あの世界におったんか
お嬢ちゃんに石は無事渡っとるんやね、あれが夢や言えへん事の証明やね」
自分に起きた事が現実や思えへんけど、状況から推理して行けば自分が本当に自分の知らない場所にいたんだって分かって頭が色々思考を巡らせて忙しない
けど、余計な事を考えれば時間はまた勝手に過ぎ去っていくもんやから、そろそろ終わりにして自分の行くべき場所へ行こうと思う
簓「…ナオちゃんに今度会うたら謝るか
石折角もろたんにお婆ちゃんにあげてもうたわって」
言うて、色々なものに自分の気持ちを使いながら足取りは病院に向けて進んでいく
昔自分達の住んでいた家に郷愁の念を覚える訳でもなく、今という時間が一番やってそない思考を抱いているままで
盧「…！！」
簓「…盧笙、どないしたん？
そないバケモン見るみたいな顔して…」
俺は病院にまだおって起きていた盧笙の顔を見て、そない口をついて自分の息を整えていた
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ユウ(プロフ) - 明理様、最後までお読みいただきありがとうございます！楽しんでいただけたなら作者も大変嬉しい限りです。また参考になるコメントありがとうございます、関東人のため関西弁はにわかな部分がありましたが、今後参考にさせていただきます！ (10月30日 6時) (
レス) id: 3f8aedc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - (つい長くなってしもてすんません)※この関西弁は標準語がヘタ故の訛りです。 (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 永遠のお気に入りです！！楽しい物語をありがとうございました！！！(あと思ったんですけど「何なんの？」じゃなくて「なんなん？」を私の周りの人は使います。アドバイスって言うよりちょっとした意見です。ありがとうございました！！) (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 長いのにちゃんと完結してるし綺麗で無駄のない文章やし…もう大好きです！！！何回か読み返す気がします…予想は100回()ここまでツイステとヒプマイとオリジナルストーリーが混ざってるのはほんとに珍しいですよ！ (10月28日 17時) (レス) @page34 id: 0478fb4462 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - ねぎ。さん» ねぎ。様、コメントありがとうございます！楽しんでいただけて作者も嬉しいです。 (2022年3月12日 8時) (レス) id: 68f0716fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年9月12日 11時
