ウチとアンタと、キミの言の葉2 (ページ5)

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第50話ページ5

簓「…嬢ちゃん、それは仕舞い？

俺は商品とちゃうで？」

俺はその嬢ちゃんの若干肝の据わった態度に苦笑いを浮かべる

どない子かよう知らんけど、随分と子供にしては廃れた考えの持ち主やな言う一個人としての意見を抱いて

？「私も商品とは思っていない

だけどこうでもしないと貴方は私と取り合うつもりもないかと思って」

簓「いんや、逆にそない態度で来られると俺もどうしたらええか分からんねやけど…」

困ってツッコミも追いつかん思て苦笑いを浮かべれば、嬢ちゃんは吊り目を厳しい顔から今度は挑発的な笑顔に変える

？「大人を自分で動かす事が私にとっての快感

子供だからって侮ってる相手には手厳しいやり方で相手を打ちのめせっておばあちゃんから言われてる」

簓「…そら恐ろしいばあちゃんやな

どない生き方してはったらそうなるねん」

？「ところで与太話はもうこれで良い

時間を少し分けて、急いでるの」

簓「…おん？」

？「…おばあちゃんからの伝言を私が言わないといけない

おばあちゃんは私に託してるの、「未来を変えてくれ」って」

簓「…？」

？「…だから私はできる事をやる

お父さんもお母さんも私のおばあちゃんの話を「ふざけてる」って言って信じなかった

そのおばあちゃんが死んで、今になって貴方の名前を知って、私はそれが真実だと思ってる

だから私が未来を変えるの

…誰1人傷付く事なく終わる、本当のハッピーエンドを迎えるために」

簓「…？」

何やよう分からん事言いはる子やな思いながらも、否定する理由もないしちょっと付き合ったるか思てその子と一緒に近くの喫茶店に入る事に決めていた