○甘さ：23g ページ25
さとみside.
サァッと血の気が引いていくのが分かる。
足が震えて、うまく靴が脱げない。
もどかしくて、不安で、心配で。
そんな感情が入り乱れるなか、必死に彼女の名を呼ぶ。
真っ暗な廊下を渡り、電気のついた明るいリビングのドアを開ける。
恐る恐る、と言うよりかは無事でいてくれと祈るように、これからくる最悪の現実を見まいとする気持ちをひた隠すように。
必死に。
ただただ必死に。
普段片手で開けられるような扉を、両手で重く重く開けた。
さ「A………？」
そんな弱々しい声が広く静かなリビングに響いた。
ソファに横たわるAに急いで駆け寄り、彼女の胸の辺りに耳を当てる。
一度、離れて、もう一度、くっつく。
俺の耳には規則正しい心音と、寝息しか聞こえなかった。
幻聴か、と疑ったが彼女の手は何時ものように優しく暖かかった。
“彼女が生きている”
そんな当たり前で、日常で、普通なことがどうしても俺の心を安心させる。
そんな当たり前なことが嬉しい。
そうか、これが。
俺の求め続けていたカタチなのかもしれない。
ぼろぼろと泣き崩れた。
その涙はこれ以上無いくらい普通で、暖かかった。
果たして、その涙が安堵からなのか悲しさからなのか寂しさからなのか。
俺には分からない。
頬に何か暖かいものが触れた。
『お、かえりぃ…』
ただいま、ただいま。
その一言が出てこない。
その一言を。自分の胸中を、さらけ出しているかのような言葉を繰り返しながらただ涙を流す。
さ「ありがとう。ありがとう。」
「愛してる。」
どちらの声か分からなくなるほどに、その言葉を愛おしく感じるこの瞬間が。
幸せだと思う。
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もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 確認ありがとうございます🙇🏻♀️💦 (2022年5月25日 21時) (
レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» えぬさん突然すみません💦ボードの確認をお願いします🙇♀️ (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 明日ですか！やれないことは無いのですがすこしクオリティが低くなってしまう可能性があります💦それでもいいのなら……ってところですかね´`*設定の変更把握しました！ (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» なるべく早めのほうが都合が良ければ6月には投稿できます！ (2022年5月25日 18時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» わかりました！頑張ります✨ (2022年5月23日 7時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふゆちゃん | 作成日時：2021年11月17日 9時
