○甘さ:22g ページ24
さとみside.
ぶつぶつと呟きながら資料訂正を進める。
あと少しで終わると言うところで集中力とやる気がどこかへ言ってしまい明日は休み、と呪文の如く口に出す。
もう気が狂いそうなんだよ。
その極限状態がこれだ。
さ「明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は休み、明日は……」
脳裏によぎったのは彼女の存在。
ふっと思い出したのは明日の休みの最高の楽しみ…
彼女とお家デート
さ「彼女とデート…彼女…A…A…!?」
バッと手元にあったスマホを掴む。
そういやさっき連絡がきていたはず。
覗いた画面には彼女からの通知が5つほど入っており、メッセージアプリを開くと丁寧な文章で控えめに用事が綴られていた。
さ「帰らなきゃ…!!」
最後の一文を秒で訂正し終え、鞄と上着を急いで抱える。
盗聴器用のイヤホンを耳につけ彼女の現状を把握しようとする。
が、リビングに繋がれているはずの盗聴器からは何も聞こえることはなかった。
さ「もしかしてッ…」
もしかして、そう頭に過ったのは最悪の状況だった。
タクシーに乗ればいいものの、そんなもの待ってる余裕なんてなくて我武者羅に走った。
リビングのカメラは運悪く今日、修理に出しており見ることはできない。
寝室のカメラにもAの部屋のカメラにも姿が無いと言うことは…。
無事でいてくれと願う自分に少しばかりの罪悪感と嫌悪感を感じ、さらに走る速度をあげていく。
エントランスにつき、早歩きでエレベーターに駆け込む。
早く、早く…。
エレベーターを降りる。
急いで廊下を渡り、ドアノブに手を掛ける。
…と、鍵をかけていなかったのか容易く開く扉。
もう一度、最悪の状況が脳裏に過り柄にもなく手が震える。
それだけ、それだけ大切で手離したくない存在ができた昔の自分じゃ考えられないような感情に揺さぶられながら大声で大好きな、大切な彼女の名前を呼んだ。
さ「Aっっ!!!」
その呼び掛けに、答える声は聞こえなかった。
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もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 確認ありがとうございます🙇🏻♀️💦 (2022年5月25日 21時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» えぬさん突然すみません💦ボードの確認をお願いします🙇♀️ (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 明日ですか!やれないことは無いのですがすこしクオリティが低くなってしまう可能性があります💦それでもいいのなら……ってところですかね´`*設定の変更把握しました! (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» なるべく早めのほうが都合が良ければ6月には投稿できます! (2022年5月25日 18時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» わかりました!頑張ります✨ (2022年5月23日 7時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もふゆちゃん | 作成日時:2021年11月17日 9時