You are−−−−

第20話 ページ21

コ「やはりあなただったんですね、お久しぶりです」


無「お前、よく私が来ると気付いたな」


俺が店に戻ると既にコナーさんと勘解由小路無花果は会話を交わしているようだった


コ「あれだけの女性客が私達従業員をジロジロ見ていたら気がつきますがね

ルーク君、突然ごめんね？驚いたかね？」


『…え？…えぇ、まぁ…』


何だか噛み合っているこの2人の発言からしてコナーさんも勘解由小路無花果もこの状況を理解できているのはよく分かる


俺だけが完全に置いてけぼりだ


無「上の方も監査は終えたのか？」


コ「終わりましたよ

行政監査局の方々は満足していますがね

オルタナティブラップバトルの話もされましたよ」


無「フン…なら話は早いな

コナー、これにオルタナティブラップバトルの見学を要請する

店のシフトは調整しろ」


コ「分かりましたよ

どうせあのシフト表見て小言の一つや二つ仰るつもりでしょう？」


無「当たり前だ

何だあのシフト表は、お前ら男にはチームワークも理解できないほどの低脳しかいないのか？」


コ「そうではありませんがね

ルーク君自身にも暇だったら働きたいという意思があるんですよ

ルーク君が文化的かつ健康的に生きているのならあなた方に意見する筋合いはありませんがね」


無「フン…お前のその捻くれた思考には毎回怒りすら覚えるがお前の言っている事は正しいな

だがあまりこれに無理をさせるな、隈がこんなに出ているのに働かせるとはどういう了見をしている」


2人は何か言い合いをしているが、俺は全く話についていけない


コナーさんは余裕の笑みを浮かべているし、勘解由小路無花果も何やら不機嫌そうだからコナーさんの発言が勘解由小路無花果にとってあまり都合が良くないというのは伺える


コナーさんは本当に何者なのだろうか


政権のNo.2とここまで渡り合える様子からして只者ではないのが良く分かる


無「…まぁ良い、特に問題はないようだから我々は引くぞ

ではルーク・アニシナ、数日後中王区への入場許可証を送る

オルタナティブラップバトル当日は忘れずに持って来い」


それだけ言うと勘解由小路無花果は店を去って行ってしまった

第21話→←第19話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す