第23話 ページ25
一郎お兄ちゃんは優しい
僕が1人でさみしくないのかって聞いて、僕の事心配してくれてた
でも僕、一郎お兄ちゃんに悲しい顔してほしくないよ
だから僕ね、さみしくないって言って
僕は1人で大丈夫だって一郎お兄ちゃん安心させたんだ
僕はパパみたいに強い男の子になるもん
パパはね、強い男の子は家族以外に甘えないって言ってたから
パパ僕に甘えてたのかな
パパ以外に隣のおばさんくらいしか会った事ないから、パパがどんな風に他の人とお話してたか僕知らないよ
パパとお友達ってどんな感じで仲良くしてたんだろう
『パパっていちろうおにいちゃんとどんなふうにおともだち?』
一「どんな風にって言われると困っちまうけど…
そうだな、Aのお父さんは俺らにすげぇ優しい良い人だった
それで、すごい強い人だったよ」
『やっぱりそうなんだ』
一郎お兄ちゃんも、パパ強い人だったって言ってる
それにとても優しい人だったって
パパやっぱり強くてかっこいいパパだったんだね
一「…けど、Aのお父さん実はすごい弱い人だったんだ
俺らに何でも隠し事して、自分が辛いのにいっつも笑ってる人だった」
『…そう…』
僕もそれ、本当は知ってたかもしれない
男は強くならないといけないって言って、パパは僕の前では強いパパになってて、でもたまに耐えきれなくて僕のいない所で1人で苦しそうにしていた
でも僕がいるのに気付くと、パパいつもみたいに笑っていたんだ
だから僕パパは本当に強い人なんだって思って気にしないでいたよ
『…パパ、つらいことあったのにわらってたんだね
ぼくといるときとおんなじだ
パパはね、ぼくにつよいおとこにならないといけないんだよっていって、ぼくのまえでいつもつよいパパになってたよ』
僕がそう言うと一郎お兄ちゃんはまた少し辛そうな顔をして、僕を心配させないようにまた笑顔で誤魔化してた
なんかそれ見て、僕もちょっと辛いな、なんて思いながら僕はそれを見ていた
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年6月18日 9時