音色を信じて (ページ15)

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深まる謎…12 ページ15

琴音side

う、あぁ。

すごく大切な事なのに

誰との別れなのか、どうして残酷なのかすら覚えてない。

友達の名前くらいは覚えてるはずなのに…！

どうして忘れちゃうの…？

普通なら覚えてるはず。

なのに、この事だけ…、まるで結果だけ知っているかのようで。

内容は知らない。

噂話で聞いたかのよう。

考えないようにしようとしても…考えてしまう。

もしかしてただの妄想とかっ？

本当にあったのなら忘れるわけないもんね！

そうなら普通にあり得るっ！！

私は妄想大好き…ではないけれど。

好きだからねっ！

『音色を信じて』

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「ふわぁ。」

私は目を覚ます。

「ん？なんでベッド？」

私確か倒れて________。

それで、どうしたっけ？

うーんと。

わからない。

気づいたらここにいた、よね。

時刻は7時

遅いけど、まぁ出かけてたし普通、かな…？

ゆっくりと今日のことを思い出す。

『音色を信じて』

その声が響く。

それで、それで、

門音闇さんがでてきて。

「琴…琴、は…？」

辺りを見回す。

「ない、ない、ない！」

どうしよう。

琴がないと________っ

コンコンッ

「誰？」

「お母さん。」

「どうぞ。」

ガチャッ

お母さんが入ってくる。

「琴音大丈夫？また、倒れたのよね？」

「うん…。大丈夫だよ。」

琴の、守り主の事を言おうとしたけど、信じてもらえないよねー。

「でも、すごいね、琴音。よく1人で帰ってこれたわね。」

確かに！

あぁ、そういえば。

音色を信じてってその音色に導かれた…ような感じだ。

「明日は休みよ。寝てなさい」

「はーい…。」

お母さんが部屋を出ていく。

寝るか。

そう思った時、

コンコンッ

窓が叩かれた。

反射的にカーテンをあける。

あ、なんだ。

不審者じゃな…くて？よかった。

そこにいたのは音泉

「琴音、大丈夫か？」

「大丈夫ですよー。琴もなくなって気分は最低ですがねー。」

私は嫌味を言う。

取り返してくれたらいいのにさー。

「琴？琴ならあるけど？」

「？？」

「これ」

音泉が取り出したのは紛れも無いあの琴。

琴爪も、10、9、8…全てそろってる。

「どう言う事？」

「それがなー。」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「門音さんが…？」

「あぁ、『音色に導かれしもの』__________。何かありそうだよな。」

なんか、早速強敵！？

ホント、軽い気持ちでやるもんじゃ無いね。