ONE PIECE 恋愛ジャンキー【3】（短編 中編)

空飛ぶヒーロー！　（ピーターパン)童話パロ　リクエスト ページ24

ねェ 知っている？ この世の何処かにある 不思議な国…

そこに住む 少年の話し…。

会ってみたいな… どうしたら会えるの？

私を連れて良って… ネバーランドへ！！


真夜中… 私の部屋にやって来たのは…

黒いｼﾙｸﾊｯﾄにゴーグルを巻きつけて、ブルーのシャツに黒いロングコート 背中に鉄パイプ
を背負った 背の高い少年。

「おれの影見なかったか？逃げ出したんだ」

その子は言った。

「影！？」

部屋の中を見渡すと、彼の黒い影が、1人で勝手に動いてる…！

「見つけた！おれが捕まえるから、お前 影の奴を縫いつけてくれ！」

影を縫いつける？

意味不明だったけど、私は、戸棚からｿｰｲﾝｸﾞｾｯﾄを取り出し、針に糸をつけた。

「捕まえたぞ！おれの影めっ！ほら！何してんだよ？早く縫い付けろ！」

「え？あっ…わかった」

私は、彼と彼の影を言われるがままに縫いつけた。

「ありがとうな！助かったぜ！お礼にネバーランドへ連れて行ってやるよ」

彼は、そう言って ニヤリと笑った。


「ネバーランド…！？あなた、そこから来たの！？」

「あァ…そうさ…そして、おれの名前は、サボだ」

「サボ？ ピーターパンじゃないの？」

「残念ながら、ピーターじゃねェ アイツの方が良かったか？」

サボは、首を竦めながら言った。

「ううん そんな事は…無いけど…」

そう答えると、彼は私の手を取った。

「さァ ネバーランドへ向けて 出発だ」

サボは、私を抱き上げると そのまま空へと飛び上がった。

「悪いな！妖精の粉 忘れて来ちまったんだ」

サボは、そう言うと ニッと笑った。



彼の腕の中のまま…私は、ネバーランドに到着した。


「ここが、ネバーランドだ」


「うわぁ…」


そこは、メルヘンの国だった。


人間とおもちゃが共存している…


「ここのおもちゃ達は 全て捨てられたおもちゃ達なんだ…奴等は、この国に来て、2度目の人生を送る」

「2度目の人生…？」

「あァ…そして、人間達もそうだ、人生を見失った奴等が ここに辿り着く…そして、此処で新たな道を見つけて、もう１度やり直したり…
永遠に、この国にいたりする…」

サボは、少し切なげな目をしながら話した。

「サボは…？サボはどうなの？」

「おれか？おれは、生まれた時から此処にいて、この国に来たいって願った奴を連れてくる役目なんだ」

「じゃあ…私の事も…？」

「お前は違う…たまたまかな？おれの影が逃げ出した所が、お前の所だった…」

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