【歌い手】 僕だけのシンデレラ。 【あほの坂田】

親友 ページ22

驚きの人気からしばらくして落ち着くと、携帯に入っていたLINEが見えた。



美緒ねえ!琴音!ニコニコにあがってた、シークレットが琴音なんだよね?めっちゃ人気じゃん!!おめでとう!!



とやけにビックリマークの多い文章。


美緒からだった。


そう、美緒は私がストリートシンガーであることを知っていて、同時に私のファン第一号でもある。


それだけに友人のなかでは一番信頼していて、さかたんとのことも全て話していた。


彼女は決して嫉妬するようなことはなく、私の転機を喜んでくれた。



琴音あはは…わたしもびっくりしちゃったよ。ありがと、美緒



美緒ほんとすごい!で、やっぱり歌い手やるの??



琴音…うん。そのつもり。美緒、ほんとありがとね。美緒がライブ連れてってくれたおかげ



美緒何その言い方!もー、琴音らしくないよ!それに、私のおかげじゃなくて琴音の才能だってば!!



そんな親友の優しさにほっこりしながら、次にものを考えたわたしの思考は真剣だった。


歌い手をやるには、大きな覚悟がいる。


決めることもたくさんある。


歌い手名をどうするのか、Twitterのアカウントを作らなきゃ。


シークレットが自分だってこと、どうやって明かすのか。





――それよりもなによりも、宿ったこの『恋心』をどうするのか――。



――――――――――


しばらく出ていなかった美緒ちゃん、やっと登場←
さて、やっと物語が動きます。(今更)

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