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「俺がAちゃんのこと気になるから。
それだけじゃ俺がAちゃんと仲良くしたいっていう
理由にはならんの?あかん?」
……そんな真っ直ぐな目はズルいです。
私が坂田さんを好きなこと、
坂田さんの方がよく分かってるくせに。
好きだからこそ、
この関係性を喜べないこと。
好きだからこそ、
私なんかにはできるだけ関わって欲しくないこと。
分かってるんでしょう?
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『一人暮らしが危ないことは分かりました!
でも男の人との二人暮らしなんてもっと危ないじゃないですか。』
口に出してから気づいた、
まるで坂田さんが私をそういう目で見るような
発言をしてしまった。
………………やらかした。
「ふーーーーーん?Aちゃん、そういう危機感はあるんやね。」
ニマニマとこちらを見る坂田さん。
その顔はやめてくれ……。
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『というか第一、出会ったばかりの男女の同居なんてお母さんが許してくれるわけ……』
そう言うといつの間にか会話を聞いていた母が
こちらを向いて
別にいいわよ?なんて言い出した。
『なんで?!なんでいいの?!ダメでしょ!』
「さっすがお母さん!せっかく家族になれたんだし仲良くするべきですよねぇ〜」
『ちょっと!坂田さんは黙っててください!』
黙っててと言われた途端、
シュンとして静かになる坂田さん。
………………なんなの可愛すぎ。
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結局坂田さんの押しと
お母さんの説得に負けて
東京での坂田さんとの二人暮らしが決まった。
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純白 - めちゃめちゃに好きです。続き楽しみにしてます。頑張ってください (12月28日 18時) (レス) @page32 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまだ | 作成日時:2023年7月4日 4時