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白昼堂々、人の多いショッピングモールに現れた彼。
どうしてこんなところに、また私たち雄英生を狙って？いや、あの時の狙いはオールマイトだったはず。
ということはただの偶然？
頭の中で思考を駆け巡らせながら、私は彼の進行方向にある階段へ向かい2段飛ばしで駆け下りる。
こんな人混みの中ではきっとすぐに見失う。でもこんなチャンスまたとない。
あの人の匂いはUSJで一度嗅いだことがある。鼻に意識を集中させ匂いを追おうとするが、人が多すぎてわからない。
「ごめんなさい、すみません！」
ただでさえ人混みは歩き慣れていないのに走るものだから知らない人たちにぶつかって怪訝な顔をされる。申し訳ないけれどでもいまは、ここで逃したらもう二度と会えないかもしれない。
その時視界に捉えた、猫背で黒いパーカーのフードを深くかぶって歩く背中。
「し、しがらき、とむらさん！」
声が届く距離まで近づいて、背中に手が触れた。
名前を呼ぶ声が届いたのかピタリと立ち止まる彼。
「しがっ…！？」
「あのさぁ」
もう一度確かめるように名前を呼ぼうとしたがそれは叶わなかった。彼の、死柄木弔の手で口を封じられたからだ。
何も話すことができない私は硬直していると、フードの下から覗くあの緋い瞳と視線が合った。
そしてその距離は一気に詰められて耳元で
「あんまりデカい声で人の名前呼ばないでくれる？こちとら指名手配されてんの」
そう囁かれた。
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
