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「あ、Aちゃんおーい！」
夏休み初日。大量の人でごった返すショッピングモールの時計台前で辺りを見回していると、聞き馴染みのある声が。
「お茶子ちゃん！みんなもー！」
今日から夏休み。夏休み中はみっちり稽古に励むつもりだったけど今日は特別な日だ。夏休み中に行われるヒーロー科A組B組合同の林間合宿に向けて、クラスのみんなとショッピングモールにお買い物に来ている。
きちんと父には報告して今日は稽古もお休み、必要な物の買い出しとあってすんなりとお許しがでた。
あまり友達と学校外で遊ぶことがなかった私はこの日をとても心待ちにしていた。クラスの友達とお買い物って響きからもう青春って感じ…！
「よっし、じゃあ買いたい物が同じやつ同士で行動するか！15時にまたここに集合！」
切島くんの仕切りに一同はーいと返事をしてお買い物スタートだ。
人混みにあまり慣れていない私は少し困惑しつつも、ヤオモモと耳郎ちゃんとともにキャリーバッグを探しに2階にある旅行用品店へ向かって歩き出した。
「お二人とも、これなんかいかがでしょう！？」
そう言いながらヤオモモが見せてきたのは1番大きいサイズのキャリーバッグ。これはもはや海外旅行とかする人が持っていくものでは…
「さすがにちょっと大きいかなぁ」
「これ1つで2人分の荷物入りそうだねぇ」
しかし相変わらずプリプリしながら世間知らずお嬢様を発揮するヤオモモに癒される私と耳郎ちゃん。ツッコミも自然と柔らかくなってしまう。
「あ、向かい側にも似たようなお店ある。私ちょっとあっちのお店見てくるね」
「うん、いってらー」
耳郎ちゃんにそう伝えてから店外に一歩出ると、吹き抜けになっている通路から先ほど待ち合わせした1階の時計台が見えてはたと足を止めた。
「どうしたんだろ」
そこには緑谷くんとお茶子ちゃんが2人。まだどこのお店にも行ってないのかなと思いながら眺めていると、緑谷くんの顔色が悪いことに気づく。人酔いしたのかな？そんな考えは一瞬で間違いだったことに気がついた。
緑谷くんの視線の先、フードを被って離れていく人物。
直感的に死柄木弔だと悟った。
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
