サイドストーリー3 ページ7
魈side
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A 「すぅ……………」
(普通にしていれば、只の女なのだが…どうも此奴は他の旅人とは違うな)
A「ふ、ぅ…………(震えだす)」
(…魘されている。仕方ない…此処で寝かすか)
《そう思い魈は自分の膝に頭を乗せ、不意に髪を撫でる。》
A「すぅ………………… ふぅ………」
《普段無表情なAの顔が、撫でられると安心し笑った。》
(落ち着いたようだ…今日はしなければ行けないことがあると言うのに。此奴の所為で台無しだ)
《1時間程で、Aは目を覚ます》
A「…………はっ」
魈「……起きたか。お前、魘されていたぞ。」
A「…………ごめん、なさい。追いかけて来たのは此方なのに寝るなんて」
魈「初対面の時の腹立たしさは如何した。其処まで怖い夢を見たか?
A「……ううん。大丈夫〜。またねっ。」
魈「…?? あぁ、"また"は無いかも知れぬがな。」
(そう言い両者はその場を去った。)
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これが、救い合った2人の出会いの日のお話。
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作者名:俺が払うよ | 作成日時:2022年1月23日 1時