その笑顔……？３１ ‹ とある部下 › ページ32
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手料理が食いたい！！
日々、上司からのパワハラ、無理難題の押し付け、徹夜続きの毎日、空腹。そんな負の悪循環の中にいた俺達が、誰かの温もりを求めたのは必然だった。
こんな仕事をしている手前、温かい家庭だの優しい嫁さんだのを高望みはしない。だから、せめて手作りの料理が食いたい。
身も心も擦り切れ、荒んでいた俺達部下と下っ端の団結力は凄まじく。あの面倒くさい幹部の面々、梵天の財務関係を握る九井さん、そして首領を説得・丸め込むことに成功したのだ。
あの時の俺達は、余程ヤバい顔をしていたのか普段は口うるさい幹部の方達が表情を引き攣らせていたのをよく覚えている。
そうして梵天食堂が併設され、龍ヶ崎芳枝さんが配属されたのだ。因みに、おばちゃんと呼ぶとオタマが飛んでくるとんでもないババアだったので呼び方は芳枝さんだった。
肝っ玉母ちゃんをそのまま具現化したような人で、何だかんだ言いつつ俺達は芳枝さんを第二の母のように慕っていたと思う。
芳枝さんが働き始めて六年が経った頃、退職すると話があり……仕方がないとは思いつつ、次の人が見付かるのかという漠然とした不安だけが残った。
もう手料理は食えないのだと勝手に沈んでいた俺達の元へ連れられて来たのが、露木ちゃんだった。
正直、芳枝さんには悪いが若くて可愛らしい女の子に代わると聞いて全員が雄叫びを上げたと思う。
で、若いヤツの行動から露木ちゃんへの募金体制まで確立されて。望月さんだけでなく鶴蝶さんまでもが食堂を利用するようになって。
「ココ、いつからAと会ってたんだ」
「ん〜、10日くらい前が初対面だな」
「オマエが四徹明けにフラッと消えてたのは、」
「トーゼン、Aに癒してもらうために決まってんだろ」
そして本日遂に、九井さんにまで食堂のことがバレてしまった。これまでは幹部の方々がこの食堂を利用することなどなくて。あ、望月さんは別な。
食事だけは何のしがらみも緊張感もなく楽しめていたのに……ッ！！
いや、灰谷さん達とか三途さんじゃないだけマシだろうけども！俺達の平和な時間が！！
しかもこの人達！露木ちゃんの前では猫被ってんのか比較的優しいのに裏でのマウント合戦が醜いんだよ！！
この前だって、首領に用事があって三途さんを探して幹部の方々が集まる部屋に行ったら何？？修羅場ごっことかしてんな、笑うわ！！
あー、クソッ！メシの時くらいリラックスさせてくれよ、頼むからさァ？！
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瑠璃(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただきました。できれば続編希望します。 (5月18日 22時) (
レス) id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 終わったんか🥺 (2023年3月20日 22時) (レス) @page42 id: eb117a410a (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - にじさーん！！オプチャのサツキです。大分前にコメしたことがあるんですが・・ホントに更新楽しみにしてます！お時間ある時でいいのでいつまでも待ってます！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page42 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ほんっとに面白くて最高の作品に出会いました！！続き楽しみです！！ (2023年2月16日 23時) (レス) @page42 id: a500e3a75b (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です大好きです文才が天才すぎます、、良ければお時間ある時に更新お願いします、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月11日 17時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2022年7月28日 0時
