episode.58 ページ9
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シャンクスさんはその後も白ひげ海賊団の皆さんに何かを言っていたが、途中でベックマンさんに電伝虫を取り上げられ聞き取れなかった。
「 まぁ、何だ。何時でも戻って来いよA 」
『 はい…ありがとうございます 』
ガチャリと切れた電伝虫。マルコさんに電伝虫を返すべく振り返れば神妙な面持ちの白ひげ海賊団御一行。
え、何？何かあった？
『 マルコさん、これありがとうございました 』
「 あぁ…なぁ、A 」
『 はい 』
「 お前、ベックマンと同じ部屋だったのか？ 」
『 空き部屋がなかったので、成り行きで 』
尋問かな？少しずつ縮まる距離には恐怖しかない。
別に間違いが起こった訳でも、一線を越えた訳でもないのだからそんなに怖い顔をしないで…。
笑顔を貼り付けるマルコさんに私は引き攣った笑みを返すしかない。助けを求めようにも他の隊長さん、船員さんもとても良い笑顔を向けてくる。
ぴゃっと飛び上がり震えた私は悪くないし当然の反応だと断言出来る。
『 お、怒って、ます？ 』
「 …いや、怒りを通り越して呆れるねい 」
ゆっくりと長い溜め息がマルコさんの口から零れ出た。次に何を言われるのか身構えていたのだが。
マルコさんが発した言葉は意外なもので。
「 それならAには、各隊長の部屋を順に回ってもらおうかねい 」
『 え 』
「 おいおいマルコ！Aちゃんには個室を与えてやるべきだろ！ 」
『 あ、いえ…それは良いんです！ 』
マルコさんに詰め寄るサッチさんを慌てて押し留める。私が問題だと思っているのは部屋を回らなければならない事ではなくて。それによって、隊長さん達の邪魔にならないか、という点だ。
『 親しくもない女と同室なんて…皆さんの方がゆっくりと休めないと思うのですが…… 』
「 その心配は必要ないな 」
『 ？ 』
「 俺達はAを疑ってねェからな！ 」
にしし、と愛らしい笑みを向けてくれたのはエース。何あの笑顔、可愛すぎかな？
どうして彼等は皆、こんなにも嬉しい言葉をくれるのだろう。本来は赤の他人で、海軍とも繋がりのある人間なのに。この温かい空間に出来ることならずっと、溺れていたいと思ってしまうじゃないか。
『 え、と…皆さんのお邪魔でなければよろしくお願いします 』
こうして私は隊長さん達の部屋を順に回る事になった。初日はじゃんけんで部屋を決めると言う。
その人数でじゃんけんって果たして決着は着くのだろうか。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
