もう好きじゃないよ

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「どういたしまして！」

彼の明るい声が胸に響く。


「ってか、俺ら同い年なのになんで敬語なの！敬語なしにしようよ！」

なんて言うから顔を上げてしまった。

私の目を見て「まぁ俺はAちゃんって分かった瞬間から敬語抜けたけどね！」って笑うめいちゃんさん。

「いや、でもっ…」

「でもじゃない！距離あるみたいで嫌じゃん！ね？」

「……わかった…」

「よし！！約束！」

そう言って私の前に出された彼の小指。

何の為に差し出されたのか分からず彼の目を見ると、

「指切りしよ！」

と笑う。


えっ、触れるって事……？え……！？

私の頭の中は一気にパニックになる。やっと話せただけでも嬉しいのに触れてしまうと感情がおかしくなっちゃうかも…でもここで断るのもおかしいし…なんてグルグル考える。


「………めいちゃんさんの手が汚れちゃう…」


必死になって出した答えがこれだった。

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