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新年番外編・母の想い ページ1

大事な娘であるAがつい数日前に未来に連れて行かれた。今生の別れではないが、政府の人間である義に敵の襲撃にあうかもしれないと説明されていたから、心配でたまらなくて、未来にいるからいざというとき助けに行く事も出来ない。不安が心を渦巻く。

Aが連れて行かれた日から元気のなくなってしまったあたしを、義理の息子たちと旦那は心配そうに声をかけてくれるが、生憎返事をできる状態ではない。

そんな状態が二日続いたある日の夜、夢に喪った恋人(あの人)が出てきた。死んでしまったあの日と同じ姿で、笑顔で立っていた

たまらず走り出して抱き付くと、『ひさしぶり』と言って背中に腕をまわして抱きしめてくれる。ああ嬉しい、幸せ。失った熱をまた感じることができて、幸福が胸をみたす。そんなあたしに彼は


『なあ皐月。俺の事忘れてくれないか』

____え。

胸にうずめていた顔を上げて彼を見上げる。


「いやよ。いや。イヤ」

首を振っていやだと何度も言うと、彼は


『俺の事を完全に忘れろって言ってんじゃないんだ。時々思い出してくれるだけでいいんだ。お前結婚したんだろ、相手に失礼じゃないか』

何故彼が結婚したのを知っているのか。疑問に思った。


「貴方どうして知ってるの?」

疑問を問いかけても秘密だと言われた。それよりも喪った恋人(この人)を忘れるのはいやだ。最低だと、最低な女だと自分でも理解しているし自分でもおもっている。だけど、忘れたくないのだ。

一向に首を縦に振らないあたしに彼は『お願いだよ』と泣きそうな顔で言った。その顔をみて渋々首を縦に振った。あたしは首を振るのをみて彼は微笑んで、『バイバイ皐月。愛しかった人』そう言った。

゛愛しかった人゛過去形である言葉に、彼はあっちで愛しい人ができたのだと理解するのと同時に意識がホワイトアウトする。


瞼を開くと視界には見慣れた天井が映る。私は、


「______」

゛愛しかった人゛の名前を呟いて布団から半身を起き上がらせて、隣に眠る゛愛しい人゛の白髪交じりの髪を撫でた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーー

主人公のお母さんは旦那のこと愛してますよ!

・・・・・自分でも何が書きたいのか分からなくなったけど・・・・・

話の内容が分かりずらかったらコメント覧で言ってください。修正します。

六振  今剣→



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作者名:新選組 | 作成日時:2017年1月1日 0時

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