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最近染々思うことがある。

ここには一君や平助、総司などの、類い稀なる才能を持っている弟子達が沢山いる。

それなのになぜ弟子が増えないのかということ。

まぁ確かに一言言えば、土方くんは道場破りするし、一君や平助も違う流なんだけど。
あの子達のように強くなりたい、とか思って一人くらいは来てくれてもいいと思う。

あの子達は、早かれ遅かれ日ノ本を揺るがす立派な武士になるだろうからね。

なんて、一人で考えていると、不意に声をかけられた。


「御子神さん。」


「お、総司に一君。何かな?」


「稽古の時刻です。御指導を。」


もうそんな時間か、なんて言ってみながら立ち上がる。

「年寄りっぽいですよ。と言うか、時間を忘れるほど何を考えていたんです?」

「ん?いやぁ、大したことではないんだがねぇ…」

私は考えていたことを二人に話した。

「と言うことなんだよ」



するといきなり総司が吹き出した。

私には全く意味がわからず、一君に助けを求めた。

一君は、「実は…」と言いにくそうに話し始めた。

話を聞いていくうちに、だんだんと申し訳ない気持ちが胸のなかで膨らんでいった。

試衛館(イモ道場)には、地獄の鬼のような剣術師範がいるという噂が流れているようで、その噂が原因で誰も入門したがらないのだという。

まさか、私が原因だったとは…

これはあの人に申し訳ないことをした。

「……勇はいるかぁぁぁぁ?!」←

「「?!」」

私は指導を頼まれていることを忘れ、大声で勇を呼んだ。


「何だAさん。そんなに廊下をドタドタ走らないでくれ。あと、大声で叫ばなくても聞こえるぞ?」

勇を見た瞬間に土下座滑り。←スライディング土下座と言いたい


「すまなかった!私のせいで弟子が入らず…!」


「…いいや、大丈夫さ。寧ろ、君がいたからあいつらは強くなれた。
 田舎剣術じゃないと、ハッキリ言えるようになったさ。」

私は感激した。

「だから、早くいってやってくれ。君の指導を心待ちにしているだろうから。」

「そうだな、行ってくる。」

清々しい風に吹かれ道場へ向かった。


「ほらみんな!手慣らしに素振り五百本!ほら、木刀握んな!」

·


·


·



♪♪♪♪

結成前の話ということでいいです。

ちなみに試衛館は周りからはイモ道場、ボロ道場等、あまり良い言い方は去れていなかったようです。
ツケがたまっていたとか何とか。

次お願いします!
黒豆デシタァァァァ←

伍→←参



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司庵 黒豆(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月5日 10時) (レス) id: 19af506fde (このIDを非表示/違反報告)
にゃお(プロフ) - 他の小説とは違う感じなのに、引き込まれました!これからも更新するの頑張ってください。 (2019年1月5日 0時) (レス) id: 90cfe03e70 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続き楽しみにしてます^ ^ (2018年11月26日 1時) (レス) id: 82432f8c84 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^一君の優しさに、ドキドキしてました!ヒロイン、強くて、かっこいいですね^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2018年9月19日 0時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
薄桜鬼☆ハルハル(プロフ) - 黒豆さん» そうなんや。 (2018年8月13日 15時) (レス) id: 00eb0ae2ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:司庵黒豆・星野夜桜です。・蒼空・乱紅葉 x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kuromame/  
作成日時:2018年6月6日 21時

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