Ψ後の晩餐12

第508χ ページ8

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結局、その後聞く雰囲気にはならず、ウチで夕飯を食べたAさんは帰って行った


｢Aちゃん、最近お疲れね｣

｢そうなのか？どうしたんだろうな？……楠雄は何でか知らないのか？｣

知らん

｢何だよ彼女だろ〜？それくらい聞けばいいだろ〜｣

いつかな

｢いつかじゃ遅いよ！最近一緒に帰ってないらしいじゃないか。どうしたんだ？｣

別に何もない
父さんには関係ないだろ

｢絶対なんかあるってー！！｣

うるさい
ほんとに何も無い


ほんとに喧嘩した訳でも何でもない
ただあのお喋りなAさんが自ら話さないというのが不思議だ


リビングのソファに座っていたが、隣にいる父さんが"ねぇ！どうなの？！ねぇ！"とうるさい

聴覚遮断したいくらいだが、それじゃあテレビの音も聞こえない

部屋に行くか


立ち上がり、自室へ向かった


｢楠雄〜！何あったのか教えてよ〜！｣


女子高生か





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あぁ、また憂鬱な1日の始まりだな


自分の教室のドアの前に立つといつも思う
ため息をつきながらドアを開けると、何やらガヤガヤと騒がしい

何事だ


｢おー斉木！！なぁ聞けよ！｣


まずは朝の挨拶だろ海藤


｢灰呂に彼女ができたらしいぜ？！｣


だからなんだ
そんな事で騒いでたのか
別にあいつなら出来ても普通のことだろ


｢なぁ斉木！！お前知ってたか？！｣


まずは朝の挨拶だろ窪谷須


｢それがよぉ！噂によるとAそっくりなんだよ！その彼女が！｣


……は？


｢昨日一緒に帰ってるところ見たらしいぜ！高橋が！｣


あいつの言うことは信用するな


｢あ、おめぇ信じてねぇな？！でも高橋が言う女子の特徴とAの特徴そっくりなんだぜ？｣


"だろ？高橋！"と窪谷須が後ろを向くと、噂を広めまるで自分が中心人物になったかのように態度がデカく、机の上で両足を組みニヤリと笑う高橋がいた


｢おう！名前も見たぜ！しっかりとな！｣

｢え？！苗字なんだったんだ？！｣

｢確か……A……だったかな？TP学園の制服着てたぜ。……どこかで会ったことあんだよな…｣


………………は？！


｢｢なにぃぃいい？！｣｣


窪谷須と海藤は大袈裟な程驚いているが、内心僕もそれ程に驚いている


｢おー2号って灰呂と付き合ってんのか。なんか意外だなー｣


鼻をほじるな燃堂

その奥では、窪谷須と海藤が高橋のテーブルに両手を付き、前のめりで詳しく聞いていた

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