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予め持ってきておいた作り置きのおかずを同じく持ってきておいた紙皿に取り分けて、お茶を紙コップに注いで、部屋に部屋に備えてあった大きめの机の上に置いた。

「あったかくはないですが……まぁないよりマシですよね。宗三も食べましょ?」

「こんなもので僕の信頼が得られるとでも? ……というよりいつ僕は貴方にそんな馴れ馴れしくしていいと言いましたか?」

「はい、いただきます」

「……はぁ。
もういいです、いただきます。
これでいいでしょう」

溜め息をつかれたが、こういうしょうもない小言を一々聞いているほど私は気が長く優しい女ではない。話を聞いていない……時もあるがそうではなく、聞こえないことにしているだけだ。

「美味しいですね」

「貴方自分が作った料理にそれ言いますか。
でも……歌仙や燭台切の料理には劣りますが、味はまぁ……悪くはないです」

「素直に美味しいって言えばいいのに。
ご馳走様でした」

「聞こえてますからね……ご馳走様でした」

一々発言が鼻につくが、彼はこういう刀である。加えて元ブラック本丸といわれれば、こういうものなんだろうと思うしかできない。

皿を片して寝ますか、と布団を出してくるとさも当たり前とでも言いたげに彼もそのすぐ隣に布団を並べる。

「ちょっと、もう少し距離置いてくださいよ。宗三に一緒に寝てもらわないといけない程私は子供じゃないですよ」

「あぁ…………これは失礼。
てっきりお化けが怖くて寝られない、とか布団が狭くて落ちる、とかでお悩みかと思いまして」

超煽り倒してくるじゃないか。
確かにまだ審神者にもなりたてだし、歳も他の審神者に比べたら若いかもしれない。でも流石に失礼すぎないか。

思わずムッとするが、直近でベッドから落ちた記憶があるので何も言い返せない。

「〜っ、大丈夫です! 寝ますよ!」

一瞬彼は風呂に入っていないが大丈夫だろうかと思ったが、彼の体に汚れが見受けられなかったので手入れの成果だということで何も言わないことにした。

六→←四



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作者名:朔夜 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2020年3月16日 23時

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