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12. ページ12
side_juri
昔から両親は仕事の都合で家を空けることが多かった。
その間、俺は留守番だ。
別に今回もそれでいいだろ、と反論すると、今回の出張はいつ帰ってこられるかわからないから、と返ってきた。
そのAってやつの親父と俺の親父が顔見知りで、俺の世話をお願いしたらしい。
｢余計なことすんなよ…｣
部屋に戻り、引越しの準備を始める。
別に1人でも平気だったのに…1人にはもう、慣れたのに。
知らない人と一緒に暮らす方がよほどめんどくさい。
A…か……、
同じ高校らしいが、俺の記憶が正しければ今まで付き合ったことは無い…はず。
｢可愛ければいいなぁ…｣
そうだ、前向きに考えよう。
もしそのAってやつが可愛ければ、彼女にしちゃえばいい。
俺が落とせないわけがない。
これはゲームだ、どれだけ早く俺のモノにできるか…
そう考えると、引越しが少しだけ楽しみになった。
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年10月1日 22時
