11.（side_juri~ ページ11
side_juri
｢好きです！付き合ってください！！｣
放課後、体育館裏に呼び出し告白…ベタだなぁ……
でも、嫌いじゃない。
目の前の女子はたぶん1年生、可愛い顔立ち、ゆるふわ系で…胸はけっこうあるな……
｢じゃー、付き合ってみる？｣
告白された時の決まり文句、この一言でその女子は俺のモノになる。
チョロいなぁ……
それから俺が飽きるまでその子に付き合う。
平均一週間、早くて2.3日長くても10日。
俺にとって恋愛はそんなもん。
ただの暇つぶし、本当に好きになった子なんていない。
｢お前…そろそろちゃんとしろよ｣
母親みたいな口調で北斗はいつもそう言う。
｢いーの、俺には俺の価値観ってもんがあんのよ｣
北斗｢あっそ…｣
そう言ってそっぽ向く北斗、俺が唯一心を開いている相手…かもしれない。
俺だってわかってる。
このままじゃダメだ、ちゃんと向き合わなきゃ…って。
でも怖かった。
人を愛することが…その人を幸せにできる自信が無いから。
今まで何人もの女性と付き合った。
何人もの女性を喜ばせ、満たし、幸せにした。
でも結局は、最後は…泣かせ、苦しませ、不幸のどん底に突き落とした。
俺が最低なことはわかってる。
でも、一瞬の時間でも俺が誰かを幸せにしてやれることが嬉しい。
自分の存在意義を確かめるように、女性を抱く。
そんなことを繰り返す毎日に嫌気がさしてきた頃、珍しく両親が話しかけてきた。
｢来週からAさんっていうお嬢さんのもとでお世話になるから｣
｢は？｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さいか
| 作成日時：2018年10月1日 22時
