story 28 ページ29
Aside
でも、自分が最初にいた場所からどうやって講堂まで来たのか話をしたのだから、殴りが得意な女ってインプットはされただろう。
伊「…い、いやいやいや、武器持ってないんですからやめてください」
弾かれるように我に返った伊月君。
君は本当に優しい人だね。
貴『でも仲間は守らないと!ほら、世界的有名なRPGでも作戦に【仲間を大事にしろ!】ってあるでしょ?』
私は呪文をお金で買うRPGより、レベルを上げて呪文を覚えるRPGの方が好きです。
って今はそんな事聞いてないか。
宮「【命大事に!】だろ!自分の命守れよ!バカ!」
いや、そんなに怒らなくても…。
でも確かに蹴りも殴る事も効かなかったら危なかった。
ちゃんと考えないとな…。
貴『わかった。武器持ってたら戦ってOKね』
福「いやいや、OKってわけでも…」
木「無茶はよくないですよ」
とりあえず無茶するなって事でOKね。
じゃあそれで頑張ろう。
貴『無茶せず戦う〜。それより木吉君も伊月君ももっと砕けて話そうよ。なんかこんな世界来てしまっていろいろ大変だけど、仲良くしよう』
一応チーム決まった時にも言っておいたけど、2人はずっと畏まった態度だ。
伊「努力はしますが…」
木「そーだな。Aさん年上なのになんだか妹に思えるからな!」
と、からから笑う木吉君。
老けて見えるよりはいいし、木吉君の方が兄っぽい。
決して老けて見えるわけじゃないけど。
貴『…そうだ。ありがとう、福井君。辰也の上着持っててくれて』
自分の思考を消すように別の話を始めた。
預けていた辰也の上着を福井君から受け取ったが、着るか迷う。
講堂にいた時は寒かったから借りたけど、今は走ったから少しは暖かく感じている。
宮「着ねえの?」
貴『んー、汚すかもしれないからちょっと躊躇ってる』
福「あいつはそういうの気にしねぇと思うけど、周防さんが気になるんだったら持ってたら?」
貴『じゃあそうするよ』
寒くなったら羽織ればいいし。
そういえばゾンビを蹴った時、ゾンビからこう…ドバァーと血が出るって想像してたけど、案外出てなかったな…。
想像してたから血で汚してしまうと思って脱いだけど…。
宮「いつまでも同じ場所にいるのは危険だ。そろそろ戻るため移動するぞ」
福「おう。伊月、前よろしく。周防さんは伊月の隣で」
貴『了解〜』
伊「はい!」
こうして私は少しずつ彼らと仲良くなった。
この先の困難も乗り切れると信じて…
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サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとう!!頑張ります! (2017年3月5日 15時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 頑張ってください!!楽しみにしてます!笑 (2017年3月5日 13時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとうございます。みんなより年上の設定なので頑張って大人感出していきます笑笑 (2017年3月4日 15時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 夢主さん、色んな意味でカッコイイ!! (2017年3月4日 12時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» どうぞ〜笑笑 (2017年2月27日 5時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2016年11月6日 21時