story 25 ページ26
Aside
人影なんだけど、どこか様子がおかしい。
ふらふらと足元がおぼつかない。
ここのフロアを捜索しているのは私達5人だけだよね？
伊「誰かいる」
と、伊月君の声。
あれ？伊月君、私とは反対の方見てたよね？
え、なんで分かったの？
後ろに目でも付いてるの？
驚いて思わず伊月君を見ると、伊月君と目が合った。
伊「俺、視力が良いので」
いや、視力が良いとかそんなレベルではないぞ。
「伊月、何か見つけたのか？」
先に病室へと入ってたリーダーが戻ってくる。
伊「人がいます」
伊月君が指差す方をリーダーが目を凝らして見ている。
暗くて奥がよく見えないが、何かいるのは分かった。
私は上着のポケットから端末機を取り出して前方を光で照らす。
そこに現れたのは…
貴『…いや、まあそりゃゲームって言うくらいだし敵キャラと言うか、プレイヤーの障害となるものが存在するとは思ってたけど…』
まさかゾンビだとは思ってなかった。
見た目がグロッキー過ぎて直視したくない。
見た瞬間叫びもせず、ただ冷静に敵キャラと認識した。
なかなか病室に入ってこない3人を不思議そうに金髪君と木吉君も病室から出てきた。
そして事情が分かり、ゾンビを見て一瞬固まった。
貴『どうする？リーダーさん。正直怖くて逃げたい気持ちが勝ってるけど、リーダーの指示に従えって言われてるので戦えって言うなら戦うけど…』
「これで戦えとか鬼かっ！逃げるに決まってんだろ！」
と、すごい勢いで怒鳴る宮地君。
何故か急にリーダーの名前を思い出した。
何故にこのタイミングなんだろうね？
まあ、そんな事より何の武器も持ってないので戦えないのは確かなんだし、ここは普通逃げるよね。
突如現れた異形の存在(ゾンビ)がいる廊下とは反対方向に向かって全員一斉に走り出す。
ところが私よりも走るのが遅い子がいた。
「木吉！」
伊月君が出遅れていた木吉君の名前を呼ぶ。
何やら膝を庇っている様子だけどもしかして…。
木「俺の事はいいから早く！」
こうしている間にもゾンビはゆっくりだが確実に近づいている。
宮「だぁー！！俺の事はいい！？何言ってんだ馬鹿野郎！焼くぞ！刺すぞ！轢くぞ！」
お、おう…、暴言のオンパレード。
お姉さんビックリです。
「落ち着け、どうどう。とりあえず伊月は安全ルートを探せ。周防さんは伊月の隣にいて、宮地は木吉を支えてろ。あいつは俺が何とかする！」
と、金髪の少年が言う。
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サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとう！！頑張ります！ (2017年3月5日 15時) (
レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 頑張ってください!！楽しみにしてます!笑 (2017年3月5日 13時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとうございます。みんなより年上の設定なので頑張って大人感出していきます笑笑 (2017年3月4日 15時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 夢主さん、色んな意味でカッコイイ！！ (2017年3月4日 12時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» どうぞ〜笑笑 (2017年2月27日 5時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2016年11月6日 21時
