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story 22 黒子side ページ23

火神君の簡単な説明を聞いて反応したのは周防さん。
何だか少し嬉しそう。


『あっ、名前で呼んでくれるんだ。ありがとう、火神くん。そうそう、赤司君っていろいろテキパキしてるでしょ?だからあれで高1って考えられなくてね』


と、周防さんが氷室さんと紫原君に笑って説明する。
紫原君は何言ってんのこの人、みたいな目で周防さんを見下ろしていました。


赤司君がテキパキと人に指示を出しているところは中学の頃から知っていますから、僕達はそれが普通でした。
そうですよね、年下が堂々と年上に指示しているのってかなり異様な光景ですよね。
初めて見る人は驚く事ですね。


氷「確かに赤司君は大人びた感じがあるからね。でも、本当に高1ですよ」


『そーなのか〜。あっ、敬語は使わなくていいよ。たった3つ、4つしか離れてないんだし。それと、君の名前教えてくれないかな?この上着について改めてお礼を言わなきゃ』


氷「じゃあ遠慮なくフランクでいくよ。それとお礼はいいよ。Aが気にする事じゃないからね」


と、氷室さんも火神君と同じように砕けた言葉で早速周防さんを名前で呼んでいました。


『お礼は口実。本当は名前を知りたいだけ。あわよくば仲良くしておきたいなって』


ね?と周防さんは上目遣いで氷室さんに言う。
きっとその上目遣いはわざとやっているのでしょう。
それを周りが分かるようにやっているのだから本当に面白い人だと思います。
素でやっているなら恐ろしい人だ。


氷「そう言うことなら喜んで仲良くさせてもらうよ。俺は氷室辰也。辰也って呼んでくれないかな?」


『分かった。よろしくね、辰也。そして上着ありがとう』


口実と言っても、結局お礼を言う周防さん。
僕の中で周防さんは【面白くて礼儀正しい人】となった。


紫「そんな事より、お菓子持ってない〜?」


『お菓子…持ってないな〜。お腹減ったの?』


紫「ないならいいや〜」


周防さんの質問にも答えず、紫原君はのそのそと赤司君達のいる方へと行ってしまいました。


黒「紫原君がすいません。彼、お菓子が好きなんです」


『へー、なんかおかずとかご飯ガッつきそうなイメージだけど、やっぱり人は見かけによらないね!』


と、紫原君の態度なんてあまり気にしていない様子でした。
むしろあっけらかんと笑っている。
でもこういう人こそ、怒るとすごく怖いのでしょう。
周防さんの逆鱗に触れないよう頑張ります。

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サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとう!!頑張ります! (2017年3月5日 15時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 頑張ってください!!楽しみにしてます!笑 (2017年3月5日 13時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» ありがとうございます。みんなより年上の設定なので頑張って大人感出していきます笑笑 (2017年3月4日 15時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
黒夢 - 夢主さん、色んな意味でカッコイイ!! (2017年3月4日 12時) (レス) id: 3e75c17a6d (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 黒夢さん» どうぞ〜笑笑 (2017年2月27日 5時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2016年11月6日 21時

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