シンジュク ページ9
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『....シンジュク?』
聞き慣れない固有名詞を口にした。
乱「そう!!もう、なんで僕がシンジュクなんて行かないといけないわけ???
あんなジジくさい街やーだなぁ」
幻「乱数、食事中に携帯をいじるのは行儀悪いですよ」
乱「はーい」
どうやら、乱数さんの仕事の都合でシンジュクへ行くことになったようだ。
「モデルになって欲しいから、Aもついてきてくれる?」という乱数さんの言葉に、ご飯を口にしながら大きく頷いた。
口に入っているものが飲み込めたので改めて返事をする。
『私、シンジュク行ったことないので楽しみです!』
帝「おっ、そーか!
Aは何か欲しい物ないのか?」
『うーん.....特にはないかな...』
幻「でしたら、乱数の仕事場で服でも見てみたらどうです?
襟付きのワンピースだけでなく他の洋服を身につけると気分も変わると思いますよ」
乱「それいーね!!
僕がコーディネートしてあげるよ♪」
『ほんとですか!嬉しいです!!』
服などのファッションに関しては本当に疎いので、乱数さんがそう言ってくださって助かった。
帝「うし!!そうと決まったらはやく食って行こうぜ!」
幻「帝統、足をバタバタしない」
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人口密度が高く、少し息苦しい電車の中。
私は、運良く空いた一つの席を3人に譲られ
ありがたく座っていた。
帝「.....A」
『なぁに、帝統くん』
小声で名前を呼ばれたので、思わず小声になる。
帝「出先だからって遠慮しないで何かあったらすぐ言えよ?
具合悪くなったとか
お嬢様だったんだからよ、長時間歩くのとか慣れてないだろ?」
『そういえば、最後に外へ出たのは小さい頃だったし....
わかった、気をつけるね』
『す、すごい人.....』
10時を過ぎたシンジュクは様々な人が足早に移動している。
乱「なんか前来たときより人増えてる?」
幻「そんな感じがしますね」
帝「まぁそんなのどーでもいいだろ」
やっぱりここまで多いのはめずらしいのかな....
乱数さんと幻太郎さんも人々を見て驚いている。
帝統くんはあんまり気にしてなさそうだけど。
『きゃっ』
見慣れない風景に周りをきょろきょろしていると、人にぶつかってしまった。
「すみません!大丈夫ですか?」
『こちらこそ、よそ見しててごめんなさい』
軽くお辞儀をして別れると、
『....みなさん?』
帝統くん達はいなかった。
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レンコンさらだ - 千早さん» わー!!!ありがとうございます!嬉しいです〜!最近忙しくて更新がもっと遅くなっちゃってて申し訳ないです。精進して参りますのでよろしくお願いします! (2020年7月31日 0時) (レス) id: 4187762a0b (このIDを非表示/違反報告)
千早 - めちゃくちゃ面白いです!これからも頑張って下さい! (2020年7月28日 22時) (レス) id: 1137d622a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レンコンさらだ | 作成日時:2020年6月8日 2時