53* 大事な話ですか? ページ5
「あぁもう何で…こういう事になるの?」
『君が神様に会いたいって夢の中で想像してただろう!』
「私が会いたいのは天使じゃないのよ」
『だから僕は天使じゃないってば!』
目が覚めたら、いつかのデジャブ。
凍てつく寒さに、眠っている場合ではないと体が知らせたのだろう。
僅か数秒で冷めきった目。その先には、いつものうざったいほど金の髪にへらへらした顔。
そしてその後ろには毎度おなじみ、スキンヘッドの天使がいる。
今日も今日とてサングラスが輝きまくっている。
「何でここは毎回冬なのよ!!」
『現実世界とは反対なんだ! 今はあっちは夏だからね!』
「どうしてそういう面倒くさいことするの?
こっちは半袖で毎日寝てるのよ考えろ!」
『うーん…一利一害ってやつかな?』
「使い方間違ってんだよ毛布よこせ!!」
一応偉い役職である神様のみぞおちに一発ストレートを決め込んだ女子高生。
さすがに、後ろの炬燵で暖をとっていたグラサン天使達が立ち上がったが、神が制したおかげで彼女に天使からの制裁が加わる事はなかった。
「…で、何でこっちによこしたの? 会いたかったの?」
『そうそう、まずはね…告白成功おめでとう〜〜〜!!』
「やだ、何で知ってるの!」
『へっへーん神様は何でも知ってるんだよ!』
「その口調気持ち悪いからやめな? …てことは」
『昨日君たちが一線越えようとしてたのも知って、』
「本当死ねよくそ悪魔…!!!」
恥ずかしさと怒りでもう一発神に打ち込もうとするが、流石に天使に止められた。
二人の天使に軽々と持ち上げられ、JKの体は為すがままにぶらぶらと宙に浮いている。
『それからね、とっても大事な事があるんだ。
君は日本という世界から離脱して銀魂という世界に来ただろう?
だけど、火葬されるまで君の一部はあちらに残されたままだ』
「どういう事?」
『もし今の君に何か強い衝撃が加わった時に…もしかしたらだけどね
あちらの君にも影響があるかもしれない』
「……?」
『簡単にいうと、君の意識が、日本に戻ってしまうかもしれないんだ』
「…………ええええ」
何とも反応のしづらい問題なのだろうか。
それにしてもこの女子高生は一話からそうだが何とも反応が薄い。
『――だから、火葬するまではあんまり刺激の強いのはだめだよ!
例えば、昨日のもう一段階上とかね!』
「……次覗いたらマジで殺すから!!!!」
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桃 - うぇ!? なんですかこの作品!…………神じゃないですか!! 作者様神ですか!? この神作品を作ってくださって有難うございます!いつまででも更新待ってます! (2018年10月3日 19時) (レス) id: 6ebd955238 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井(プロフ) - 主人公とキャラの駆け引きがとっても自分のタイプです!これからも応援しています! (2018年4月3日 22時) (レス) id: 2e9a8055ee (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - これからも頑張ってください! (2018年2月10日 12時) (レス) id: 5460fa1ff4 (このIDを非表示/違反報告)
さらんりちぇ(プロフ) - 総悟大好きなので、すごく面白いです!これからも更新がんばってください! (2018年1月31日 20時) (レス) id: f4f18cc943 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 沖田くんオチですか。…沖田くんオチって意外と人気あるんですよねコレが。こんな駄作者な私でも100hitも行けるくらい。沖田くんはやっぱ最高だった。続き待ってます。と言っても最後のセリフは完全に襲う気マンマンだけど。 (2018年1月8日 6時) (レス) id: 2ca11f0d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おそらまめ | 作成日時:2017年10月29日 20時