気まぐれ少女の怪談物語 (ページ9)

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ラジオ 7 ページ9

黒「その人、どうするんですか？」

貴『成仏させる。まあ、まだ話もしてないんだけどね』

火「く、黒子…見えたのか？」

黒「はい、もうハッキリと血まみれの女性が…」

日「言うな馬鹿野郎！」

ああ、もうここはめんどくさいな。

貴『今から話をするし、巻き込まれたくなかったら帰った方がいいよ』

伊「今から！？」

やっと少しやる気になったんだし、今やっとかないと次いつやる気が出るかわからない。

黒「一人は危ないと思いますよ。僕残ります」

貴『1番危険なのはあんただよ。中学ん時1番巻き込まれてたのあんただからね！？』

相「でも危ないから、はい帰りますってわけにもいかないわよね。神楽坂さんも危ないことに変わりはないし」

…ってことで全員残ることになった。
ライオン(火神)とチワワ(降旗)とメガネ先輩(日向先輩)は帰りたがってたけど、もう無視。
みんな姿見えてる方がいいと言って、ビビり三人衆以外はまた私に触れていた。

貴『えー、先週から一緒にいるけど話すのは初めてですね。私、神楽坂Aっていいます。よかったら貴方の名前も教えてください』

女【やっぱり…私が見えてたのね…私は伊藤春子】

伊藤さんね。
親しみ込めて春子さんの方がいいかな？

貴『春子さん、貴方の望みはなんですか？早く成仏しないと、貴方悪霊になりますよ』

伊【私の望み…私を殺した人を逮捕してもらうことよ…。まずは会って、どうして殺したのか聞きたいけど】

よかった…復讐とかで人殺せって言われたらどうしようもなかったし。

貴『名前とか特徴分かります？』

伊【藤木真那…私の友人…】

小「女の人なの！？」

土「強盗って言うから、てっきり男かと…」

伊「伊藤春子さんってそういえば何年か前にニュースに出てたよな。自室で殺されたって。確かに部屋が荒らされてたから報道も警察も強盗って言ってたけど…」

何年か前のニュースなのによく覚えてるな…。
その記憶力分けてくれ。

伊【貴方達も私が見えるのね…】

貴『いや、この人達は私の力で見えるようにしてます。で、春子さんは強盗ではなく友人に殺されたと？』

春子さんは深く頷いた。
友人に殺されるとか、どんな恨み買ったんだんだよ。
とりあえず犯人がわかってるなら、仕事は早く終われそう。
問題は殺人の証拠。
これに手間取るだろうし、時間を食えば食うほど春子さん悪霊になってしまうので急がないと。
悪霊はいろいろと面倒だし早く片付けないと。