ラジオ 5 ページ7
小「それよりラジオがなんなの?カセットテープとか?」
貴『ああ?ラジオね…。それ電源入れてないでしょ?コンセントに差し込んでもないのに…。電源も入れてないのに、そのラジオ…声が出るの』
日「ま、ま、マジ?」
嘘言ってどうすんだよ。
とりあえず黙って頷けば、みんな一斉にラジオを見た。
黒「仕事関係ですか?」
貴『いや、行きつけの質屋のおっさんに売りつけられた。マジあのおっさん毛根爆ぜろ』
文句いいつつも、ラジオ受け取っちゃったの私だし、そんなに酷く責められないな。
とか言いつつ、毛根爆ぜろは、かなりのダメージだよな。
さて、事の始まりは先週の放課後。
私は体質的に幽霊とか見えちゃうわけで、そういう類のことを頼まれる。
人には幽霊見えるなんて言ってないのに、どうしてか私は幽霊類専門の相談屋となっていた。
まあそんなこんなで、仕事を終わらせた帰りに、行きつけの質屋で仲のいいおっさんに売りつけられたのが【呪いのラジオ】である。
なんでも持ち主が強盗に襲われ亡くなってしまったので、処分しようとしたが、処分しようとした人は不幸なことに巻き込まれるので、質屋に売られるようになったと言う。
そのラジオ、夕方5時になると女の人の悲痛な声が流れてくる。
ちょうど持ち主も女の人の人で、強盗に襲われた時間も夕方5時…。
貴『そのラジオ、錆びてるんじゃなくて…持ち主の返り血だってさ』
火、日、降「ギャァァァァァ!!」
いきなり叫ぶからびっくりした。
もしかして怖い話とかそういうの苦手?
だったらなんでここに来た。
土「そんな怖い物を置いてて平気なのか?」
相「そうよ。大丈夫なの?」
貴『まあ、私は平気ですけどみなさんはどうでしょ?さっきからみなさんの後ろに…いますよ?』
日、火、降「ギャァァァァァ!!」
黒「三人とも静かにしてください」
そう、先ほどからラジオに取り憑いた女の人の霊がみんなの後ろに立っていた。
女【ここには…いない…】
さっきからそればっかり言ってる。
昨日も一昨日も同じことを繰り返して、私が帰る準備をする頃には消えていた。
悪さはしないけどそれは今のところで、いつか誰かを巻き込むかもしれないので、そろそろ彼女を成仏させるためにも行動しようとしたけど…めんどい。
なんか私には関係ないし、他人が不幸になったところで知ったことじゃないから。
気が向いたらやろうととして、今日までずっと何もしなかった。
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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時