トンネル 3 ページ46
ちなみにさっき私に声をかけた眼鏡の人は、青峰の通う桐皇の3年でバスケ部のキャプテンをしている今吉さん。
他に3年は諏佐さん。2年の若松さん、1年の桜井。
全員バスケ部のレギュラーだそうだ。
まあだからなんだって感じなのだが。
道中自己紹介会がスタートされたので少し覚えた。
諏「桃井とは仲良かったのか?」
仲良かったわけでも悪かったわけでもなく、ただ、関わりが少なかっただけなんだが。
貴『別に普通でした』
若「てか、青峰に女友達がいたなんて驚いたぜ」
貴『友達?誰と誰が?』
青「こいつは友達って認識してる奴はいねぇよ。Aの中には知り合いしかいねぇし」
今「なんやそれ、寂しいやん」
自分には関係ないことなのに、なんで寂しいとか言うのかよくわからない。
友達なんて必要ないし、知り合い程度でいい。
寧ろ赤の他人。
桜「神楽坂さんってもしかして友達作るのが怖いんですか?」
桜井の言葉にひどく反応し肩をビクッとさせる。
思わず桜井を睨んだ。
桜「す、すいません!すいません!いきなり失礼なこと言って!すいません!」
貴『…』
落ち着け私、なんの意味も込められていないただの言葉だ。
私は目を閉じ大きく深呼吸をした。
忘れろ、大丈夫、この先顔見知り、知り合いはいても友達なんて絶対にいらないし、作らない。
私と友達になりたい物好きなんていないよ…。
以降は何聞かれても、黙って彼らと共に病院へと向かった。
しばらくして桃井の入院先の病院に到着。
桃井の病室は5階にあるそうだ。
私達はエレベーターで5階まで上がり長い廊下を歩いた。
するとそこには、死んで幽霊となった病衣姿の男の子が生きた看護師を追いかけ回していた。
めっちゃ楽しそうに。
その様子を私はガン見してしまった。
男の子は追いかけることに夢中なのか、私の視線には気づいていなかった。
桜「神楽坂さん?どうしたんですか?」
逆に桜井の視線は気づけなかったようで、桜井が声をかけてきた。
貴『…別に』
青「いんのか?」
私と桜井の後ろを歩いていた青峰が声をかける。
貴『見る?』
青「グロッキーじゃねぇなら」
どいつもこいつもグロッキーじゃなきゃ幽霊を見んのかよ。
容姿だけで判断してんじゃねぇぞ。
今「2人してなんの話してんねんや」
興味本位か私達の前を歩いていた今吉さんが会話に混ざってきた。
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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時