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井戸 9 ページ26

貴『…霧?って言うの?なんか黒っぽいような紫色のような霧って見なかった?』


蔵【霧ならここ最近見るようになっておるぞ。ここ何度か霧の濃さが強くなって、禍々しい気配を感じるからワシが追い払ったことがある】


やっぱ蔵之介とオーラは別だったんだ。
じゃあオーラの原因って何?


黄「Aっち〜!っておお!草むしり終わってる!すごいッスね!Aっち!」


休憩が終わったのか、黄瀬がタオルを首にかけてドリンクを持ってやって来た。


蔵【A、この派手な奴は何者だ?】


貴『ああ、こいつは笠松さんの…』


後輩って言って伝わるのかな?
昔の言葉ってわからない。


貴『…家臣?』


黄「家臣!?てかAっち誰と何の会話してるんスか!」


貴『ああ、井戸の幽霊と。…話すか?』


黄「…変な姿じゃないッスよね?」


どんだけビビりなんだよ。
グロッキーな奴だったら、こんなところで長居してない。
てか、黄瀬を紹介している時点で危険な奴じゃないから大丈夫ってことに気づいて。


貴『別に見なくてもいい。とりあえず笠松さん呼んできて。解決したから』


笠「もういる」


突然近くで声がして驚いた。
存在に気づかなかった…。
もしかして黒子と同じ?んな訳ないか。
とりあえず呼ぶ手間は省けたので、早速笠松さんに説明を始めた。


貴『笠松さんが高1の頃から見えていた影は、井戸に住まう霊で、笠松さんのファンです』


森「ファン?」


貴『時代的には江戸だと思いますが、ここに蔵之介という侍がいて、昔仕えていた主人と笠松さんが似ていて、さらにバスケをする姿がカッコいいという事で、井戸から見ていただけです』


笠「襲ってこないんだな?」


貴『寧ろ守護してますね』


蔵之介とは別の、禍々しいオーラのことを話し、そのオーラをいつも蔵之介が払ってくれていたことも話した。


笠「お前に…その…触れたら蔵之介って人が…見えるんだよな?」


貴『まあ、手を握らなくても私に触れている間は見えますよ。その代わり、全ての霊が見えることになるので、あまり周りをキョロキョロしない方がいいです』


スッと体育館出入り口を指差す。


貴『そこにまださっき草むしりのことを教えてくれたおじいさんがいます。でもそのおじいさん、頭から大量の血を流してます』


中「それってあんたは常に見えてるってことだよね?平気なの?」


貴『あー、まあ、うん、慣れましたからね』

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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時

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