井戸 6 ページ23
でも、今後この人と今後仲良くするわけじゃないんだしいいか。
貴『…もういい。さっさと調べてさっさと帰るから』
黄瀬と森山さんを振り払って私は体育館裏へと足を運んだ。
森「黄瀬、お前の知り合い…Aちゃんだっけ?すごいな。笠松にあんな言うとは思ってなかった…」
小「すごい剣幕だったな…」
早「すごいです!お(れ)カンドーしたっす!」
中「それ感動する要素ある?」
後ろでごちゃごちゃ言ってるけど、気にせずフェンスの向こうの井戸を見る。
確かにここには霊がいた。
今はいないが、気配的なものが残っていて感じ取れた。
黄「そこの枯れ井戸、今持ち主いないらしいッス。家も空き家って聞いてるッスよ」
貴『ふーん。じゃ、ちょっくら井戸ん中入ってくる』
黄「そうッスか!いってら…って何考えてんスか!?Aっち!」
森「ちょっと待とうAちゃん。その井戸底なしって聞くよ!?」
そんな、底なしの井戸なんてないよ。
バカですか。
笠「お、おい」
突然笠松さんに声をかけられた。
笠松さんは顔を真っ赤に、視線を合わせないようにとしながら話始めた。
笠「今、見えてる…」
パッと井戸の方を見ると、井戸の上に人が立っていた。
貴『何に見えます?』
笠「…真っ黒な人型の影で…大きな目が二つと大きな口…」
…マジで?私には別のものに見えるんですが…。
なんで笠松さんにしか見えなくて、しかも私と見え方が違うのか…。
貴『そうですか。わざわざありがとうございます。…それから、さっきは生意気言ってすみませんでした』
笠「いや…お前が正しいから…別にいい」
そう言ってもらえて良かった。
ちょっと安心。
黄「Aっちがデレた…!」
森「そうか、Aちゃんはツンデレタイプなんだね」
中「なんですかツンデレタイプって…」
女性のタイプを言ってるんだろう。
ちなみに自分がツンデレとは思ったことはない。
ツンツンしてるわけじゃないんだし。
武「おーいお前ら!練習はどうした!」
突然体育館出入り口から太ったおっさんがやって来た。
あっ、ぽっちゃりって言った方が良かったかな?
笠「すいません!今休憩中で…すぐ始めます!」
武「そうか。…で、その子は?」
おっさんの視線が笠松さんから私に変わる。
笠松さんの悩み解決しに来ましたって言っても信じないだろ。
黄「えっと…その…」
ほんっと、次から次へと面倒事ばかり出てきやがって。
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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時