井戸 4 ページ21
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翌日、本当に神奈川来たよ。
まあ、決めたことは最後までやらないとダメだし。
私が塩とか用意して待ってろって言ったし…。
とりあえず…海常ってどこ?
道ゆく人々に海常はどこか尋ねても誰も聞いてくれない。都会コェー。
墓地に行って、成仏してない幽霊に聞けばいいかな…。
そんなことを思っていたら携帯が鳴った。
貴『はいどちら様?私は今人生の迷子中であって貴方に構っている暇がないので要件を手短かで述べよ』
黄「ちゃんと要件聞いてくれるんスねwAっちが迷子だと思って迎えに来てるんスよ。今どこッスか?」
なんだ黄瀬か。
てか息継ぎしなかった私スゲーな。
貴『◯◯駅の改札出たところ』
黄「近くにいるッスね!あっ!いたッス!」
近くで声がしたので顔を上げると、ブンブンと元気よく手を振る黄瀬がいた。
なんか恥ずかしいからやめてほしい。
黄「Aっちが来てくれてよかったッス!早速行くッスよ!」
と、自然に手を繋がれる。
瞬間、周りの空気が変わった。
貴『…黄瀬、周りの女性からの視線が痛い。なんとかしろ。生きてる人間の対処方法がわからん』
黄「そんなこと言われてもどうにもできないッスよ。俺がモデルやってるから人気者なんス!」
ドヤ顔を決める黄瀬がものすごく腹立つ。
貴『じゃあモデルを辞めろ。そして二度と私の視界に入るな』
黄「Aっちひどいッス!」
周りの視線も鬱陶しいし、街中にいる霊に黄瀬がいちいちびびっていては、目的地になかなか到着出来ないだろうと思い、手を振り払った。
そして、黄瀬の案内で海常へと向かった。
*********
黄「ここッス!」
案内されたのは海常の校門。
まずは入校許可を取りそれから体育館に行く。
入校理由は黄瀬がいるしバスケ部の手伝い。
今日は仕事じゃないから、理由はそんなところだろう。
貴『…ちょっと待って。お前、こんなところで練習してんの?』
体育館前について驚いた。
だって、体育館全体を覆い包んでいるオーラがかなり厄介なものだったから。
黄「えっ?普通の体育館ッスよ?」
…ああ、そうか黄瀬には見えないのか。
いやそれでも、笠松先輩とやらは幽霊見えてるなら、このオーラも見えているだろう。
こんなに気味の悪いオーラ出てたら入りたくないし、誰かに相談してるはず…。
でも相談してきたのは井戸の幽霊のみ。
このオーラは別?
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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時