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１日仕事……な検査が漸く終わり後は先生からの検査結果を聞くだけ。
椅子に座り名前を呼ばれるのを待っている間、疲れたイチはうつらうつらし出した。
そんなイチを抱き寄せ
「寝てなよ。
呼ばれたら起こすから」
「いいの？」
「いいの。
椅子から落っこちる方が怖いよ」
「ん……ごめんね」
いちいち確認してその都度謝る。
誤ってなんか欲しくないのに……
「智、ごめんじゃなくて…ありがとうだよ。
その方が言われた方も嬉しい」
和也さんがイチにそう言うとイチは小さく目を真ん丸くして俺を見た。
「ありがとう？」
「うん、そうだな。
その方が嬉しい」
俺が素直にそう言うとイチは少しテレたように微笑んで……
「ありがと」
もう１度そう言った。
うん、ごめんよりありがとうの方がいいよ。
今度から俺たちもイチにそう言うから。
ごめん…より、ありがとう……
言葉１つでこんなにも気持ちが変わるんだ。
今まで言わなかった分これからはいっぱい言うから。
……ありがとう…を。
暫く待って漸く呼ばれたけど……起こせない。
気持ち良さそうに無邪気に眠るイチを……
「ほら、智…起きな。
呼ばれたよ。
さっさと先生の話聞いて帰るよ」
なんの遠慮も容赦もなく和也さんは起こした。
瞼をしばしばさせながら起きるかと思ったら……
「ちょっとだけ待って……真っ白白助」
……？
「そのまま凭れさせとけ。
無理に動かすな」
和也さんに言われ慌てて動きを止める。
その和也さんは名前を呼んだ看護師さんに
「ちょっと疲れて眠ってしまって……今、ホワイトアウトしてます」
「わかりました。
それでは次の方を呼びますので治まったら声をかけて下さいね」
「はい、すみません」
「いいえ、検査長いですから疲れちゃいますよね」
嫌な顔１つせず微笑む看護師さん。
「どういう事？」
「疲れから血圧下がり過ぎて目の前が真っ白になる事がある。
無理に動かすとふらつくから治まるまでじっとしとく方がいいんだよ」
…俺も低血圧で起きるの辛いけど…ここまでは……
なんか甘えてて、ごめん……な気分だ。
息を潜めるように俺の肩に顔を埋めていたイチが少しずつ顔を上げて
「大丈夫みたい。
ありがとね、ゴロ」
「いいよ、これくらい。
でも本当に大丈夫なのか？」
「うん、大丈夫」
顔を上げてにっこりと微笑む。
その微笑みに嘘はなさそうだ。
そんなイチを見て和也さんが診察室に声をかけた。
すると直ぐに呼ばれた。
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
