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五十嵐さんちに行ってなかったら……
お父さんに会ってなかったら……
…………背筋が凍る。
イチに何の落ち度もない。
俺らが勘違いして……追い詰めた。
それなのに文句１つ言わないどころか自分が悪いだなんて……
身も心も傷付いて……それでも俺たちに尽くそうとしてくれた。
謝ったら簡単に許してくれて……逆にイチまで誤って……謝る事なんて何もないのに。
「どう返せばいいんだろ？」
「今まで通り頼ればいい……
ずっとそうして来たんだろ？
おまえたちに頼られる事が嬉しいんだよ。
それが嫌なら何でも一緒にやればいい。
１人じゃないってわかってもらえればいいんじゃないか？」
知らずに呟いてた言葉に和也さんが答えてくれた。
そんなんでいいの？
ずっと甘え続けて来たのに……
まだ甘えろって？
「弟たちには甘えられたいんだよ。
甘やかすのは俺たち兄さんずの役目だ」
…狡い……俺だって甘やかす方したい。
「適材適所。
お兄さんが１０歳下の弟に甘えたら気持ち悪いだろ？
甘えるのは可愛い弟たちの役目だよ。
一緒にやろうって甘えてやんな」
不意に和也さんが俺の頭を撫でた。
「兄ちゃんの特権を奪ってやるな。
今までそっぽ向いてたんだろ？
これからは違う意味で嫌になるくらい甘えてやれ。
５人でわちゃわちゃとな」
言いながら和也さんは笑う。
「おまえらに甘えられてる時、嬉しそうな幸せそうな顔してんだよ」
えっ……そうなの？
そんなんが嬉しいのか？
「史上最強のどＭだからな。
甘えてもらって尽くして尽くしまくるのが最高の喜びなんだろ？」
イチ……って。
「でなきゃ何年も会話すらなく無視され続けてんのに尽くせるか？
それも嫌々とか仕方なくじゃなくて。
例えそれが唯一の自分の存在意義だとしても。
どＭじゃなきゃできねぇよ。
できるか？」
「………無理」
「だろ？
だから見てみろ。
今はおまえらに話し掛けてもらえるだけで嬉しそうに笑うんだ。
褒められたら舞い上がってんぞ。
そんなんで？……ってドン引きするくらいお手軽に喜べるんだ」
………確かにドン引きするけど……悪くない。
そんなに可愛いんだ、心の中が。
……だったら和也さんの言う通り甘えよう。
でも今までみたいに全てお任せな甘えじゃない。
なんでも一緒にやる。
「それに智の奴、スキンシップ好きだぞ。
尻触っても怒らん」
……へっ？
「俺も好きだが……潤兄の理想の尻だそうだ」
……なんですか、それ？
………変態？
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
