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side 四郎
ホッとしたと同時に顔を真っ赤にしてあたふたしてるゴロが可愛くて悪いけど……笑ってしまった。
お姫様抱っこはイチの専売特許だと思ってたのに、まさかのゴロまで雅紀さんにされて帰って来た。
どうせ起こしたのに起きなかったんだろ。
で、雅紀さんが待ちきれず抱えて来たってとこか。
………でも…よかった。
一緒にゲームしてた和也さんにかかって来た電話。
応答しながら、優し気な顔が険しくなった。
電話を切った和也さんは俺の手を引いて美智子さんとイチのお父さんの所に行った。
何？……何があったの？
不安だけが募った。
「五郎くんが海に落ちた。
五郎くんを助けるために智が飛び込んで、その２人を助けるために潤兄も飛び込んだ。
取り敢えず３人は無事だけど念のため今から病院に行くって。
だから漁港に置いてけぼりの翔と二郎くんと三郎くんを迎えに行って来る」
「大丈夫なんだね？」
「うん。
五郎くんは引き上げた時、意識はなかったけど潤兄と雅紀の処置で今はしっかりしてるって。
でも処置しなきゃいけない状態だったし、智もあの体で海に入ったから病院で診てもらうそうだ。
でも全員では行けないから３人を港に置いて行くんで迎えに来いってさ。
と言う事で今から行って来る。
四郎くん、行くか？」
和也さんの話の途中で頭が真っ白になった。
海に落ちた？
助けるのに飛び込んだ？
なんで？
どうして？
無事だって聞いたけど体が震える。
そんな俺を和也さんが優しく抱き寄せ
「迎えに行こうな」
なんとか頷いてそのまま車まで連れて行かれる。
助手席に乗ってシートベルトを締めてもらって……手が震えて自分では締められなかったから。
「意識はしっかりしてるから大丈夫だよ。
でも念のため診てもらうだけだからね」
頭を撫でる手が柔らかく優しい。
それでも震えはなかなか止まらなくて、和也さんはそっと手を繋いでくれた。
フロントガラスの向こう……ジロ兄とサブ兄を見つけて車を下りるなり駆け出した。
「ジロ兄、サブ兄！
ゴロとイチは大丈夫だよね？」
「大丈夫だ。
まだ連絡は来てないけど、しっかりしてたよ」
ジロ兄の言葉を聞いてへなへなと足元に崩れ落ちる。
わかってたけど、やっぱり目の前で見てた人に聞きたかったんだ。
聞いて安心して力が抜けた。
そんな俺に翔さんが声をかける。
「病院まで車で１５分かかるから、まだ診察途中だと思う。
終わったら連絡くれるから帰って待ってような」
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
